Knowledge Media Institute、ストレージの需要に応えるためにQXSハイブリッド・ストレージを採用

The Open UniversityのKnowledge Media Institute(KMI)では、将来のインターネット技術、マルチメディアと情報システム、新しいメディア・システム、およびセマンティックWebとナレッジ・サービスの研究を行っています。研究対象は急速に拡張しており、それらのデータのストレージ要件も成長しています。

KMIのITサービス部門のシステム&開発マネージャのPaul Alexander氏は、次のように述べています。「研究所の既存のSANを拡張することは困難であることが判明しました。容量の制限だけでなく、JBODを追加して各構成を拡張するためのライセンス料の問題もありました。データセンターのスペースは常に貴重なことから、簡単に拡張でき、パフォーマンスに優れたストレージ密度を実現する新しいプラットフォームを見つける必要がありました」

Alexander氏はさらに説明します。「ドライブの種類を自由に組み合わせた階層型のアーキテクチャを構築できることも重要でした。ストレージのシステム要件を満たす野望はあったものの、すべてのパラメータが予算内で収まるものとは期待していませんでした。しかし、当社の長年のストレージと仮想化パートナーであるNCE社に相談したところ、最適な候補として提案してくれたのが、クアンタムのハイブリッド・ストレージ・シリーズでした」

高性能の仮想化インフラストラクチャの確立

Alexander氏はQuantum QXS-324の2.5インチ・ドライブ・テクノロジーをベースとする8GB FCネットワークのRAIDアレイを評価しました。

Alexander氏は回想します。「クアンタムのQXSハイブリッド・ストレージ・シリーズに出合うまで、2.5インチのスモール・フォーム・ファクター・ドライブを使用した24ドライブの2Uシャーシが一般的なIT製品市場で入手できることを私たちは認識していませんでした。ドライブの種類を自由に組み合わせ、3TB SATAドライブを使用して最大288TBまで拡張できるようになったため、現在のSANを将来も活用できる理想的なプラットフォームを実現できました」

KMIのデータワークロードの特性はプロジェクト間でかなり異なるため、QXSストレージでSAS、SATA、SSDなどの各種ドライブを組み合わせて使用できることは、チームにとって貴重でした。

「HPC要件として、多くの場合、ファイバ・チャネルSAN上で動作する高性能な2.5インチSASドライブは我々が必要とするパフォーマンスを提供する必要があります。しかも、ほとんどの研究プロジェクトにおいて、3年間はデータをアクティブな状態に保ち、5年間のデータアーカイブ要件があります。したがって、この目的のために、低コストの量産型SATAストレージを利用することができます」と、Alexander氏は説明しています。

仮想化はKMIで広く使用されているため、VMwareによるQXSシリーズの完全認定は信頼を与え、スモール・フォーム・ファクター(SFF)の2.5インチ・ドライブもパフォーマンス密度に有意な利点を提供します。

柔軟性を提供

KMIにはまた、3.5インチ・ドライブを使用して各構成を拡張するオプションが与えられ、これにより大容量のSATAドライブをサポートできます。

Alexander氏は説明しています。「大規模に拡張できるQXSハイブリッド・ストレージ・システムの柔軟性は大きな財産と言えます。ドライブの種類とサイズを組み合わせることができ、モジュール型のシステム設計により、現在のRAIDコントローラを将来アップグレードする際にも、それまでの投資を最大限再利用して既存のすべてのデータのアクセスを維持できます。我々が検討していた他の競合製品の多くでは、パフォーマンスや機能の面でチェーンを移行するには、インフラストラクチャを完全に刷新する必要がありました」

広大なワークロードに対応

KMIプロジェクトでは、非常に多くの場合、SANおよび非仮想のコンピューティング・リソースへの物理的な直接接続が不可欠であるHPCリソースを必要とします。

Alexander氏は説明します。「HPCプロジェクトで広範囲にQXS-324アレイを使ったところ、ストレージ・インフラストラクチャがボトルネックになることはありませんでした。現在は4GB FCのSANを使用していますが、これを8GBに移行すればQXSハイブリッド・ストレージ・システムの帯域幅を増やすことができるようになります。プロジェクトの中には、光トラフィックや開発ツールを使用してWebサーバへのアクセスを必要とするクライアントがあり、ここでは仮想化を活用して既存のハードウェアの使用率を最大化しています」

「クアンタムのQXSハイブリッド・ストレージは、多くの現場で有効に機能しており、今後も拡大し続けるデータのニーズに対応できるものと期待されます」