クアンタム・ストレージで生命科学研究の最先端を行くScripps Research Institute
Scripps Research Instituteの研究者たちは、生命科学の知識を深めるプロジェクトを堅牢なストレージに依存しています。最新の研究を支援するために、ITグループは、成長する研究データの集積を保護、アーカイブ、およびアクセス可能にするスケーラブルな高速ストレージを必要としました。
高速でスケーラブルなHSMと最新のバックアップ・ソリューションのニーズ
研究所のITグループは、研究データの保存とアーカイブにこれまで使用していた階層型ストレージ管理(HSM)環境の刷新を望んでいました。Scripps Research InstituteのITサービスのディレクター、Brant Kelley氏は次のように述べています。「以前のHSMソリューションは堅牢で安定はしていたが処理速度が非常に遅かったため、ユーザーの望むパフォーマンスを提供できる新しい最先端のストレージ・プラットフォームを必要としていました」
新しいソリューションには大量のデータを処理する能力が求められました。「我々は、1PB単位以上のデータをサポートし、共有環境と容易なアクセスを提供するために、そのようなデータを1つの透明な名前空間で表現できるストレージ・プラットフォームを望んでいました」と、Kelley氏は述べています。
研究所のITグループはまた、研究所での一般的な操作だけでなく、デスクトップ・コンピュータやいくつかの実験室ベースのサーバーで使用するデータのバックアップにも使われていたVeritas NetBackupソリューションを刷新する必要がありました。Kelley氏は述べています。「我々は、大量のバックアップデータをサポートできる堅牢で信頼性の高いソリューションを必要としていました」
ペタスケールのアーカイブ用にStorNextマルチ階層型ストレージを採用
HSM環境のために、ITグループは、StorNextデータ管理ソフトウェアを実行するQuantum StorNextマルチ階層型ソリューションを選択しました。Kelley氏は述べています。「StorNextは、研究データの全アーカイブにわたって1つの透明な名前空間を提供するため、研究者たちは、データが物理ディスクまたはテープのいずれかに存在するかに関係なく、すばやくデータにアクセスすることができます。」
個々のワークフローを有効にし、ディザスター・リカバリーを向上させるためにポリシーに基づく階層化を使用
研究所のITグループは、それぞれのグループのグループ単位のデータ移行ポリシーを定義するために、StorNextのポリシーに基づく階層化を使用しています。ポリシーに基づく階層化ではプライマリ・データセンターとローカルのディザスター・リカバリー(DR)サイト間でデータを移動するため、災害時でもデータの可用性とアクセスが確保されます。Kelley氏は述べています。「研究施設が洪水や火災に見舞われても、研究者が自分のデータを失うことはありません」
主要オペレーティング・システムでの異機種環境のアクセスをサポート
研究所のデータを利用するユーザーは数千人にも及ぶため、ITグループは、各種オペレーティング・システムに幅広く対応する必要があります。Kelley氏は述べています。「StorNextは、UNIXとLinuxに加え、WindowsやMac OSもサポートできるため、研究者たちは、作業環境を変更せずにITのリソースを最大限活用することができます」
データへの高速アクセスを提供
Kelley氏によると「研究者たちは高速処理を望んでいる」とのことです。研究所のITチームは10GbEのStorNextゲートウェイ・アプライアンスを使用し、StorNext分散型LANクライアント(DLC)を利用して、ユーザーにマルチ階層環境のデータへ迅速なアクセスを提供しています。
Quantum DXiの重複排除アプライアンスでバックアップを強化
研究所のITグループは、既存のVeritas NetBackupソリューションを刷新するために、Quantum DXi重複排除アプライアンスとQuantum Scalar i6000テープ・ライブラリとの組み合わせを選択しました。Kelley氏は述べています。「クアンタムでは、DXiシステム上にひと月分、Scalar テープ・ライブラリにさらに2か月分、合計で3か月のバックアップデータを保存することができます」
データの成長と要件の変更に対応する俊敏性を獲得
クアンタム・ストレージは、Scripps Research InstituteのITチームに新しい技術に対応できる柔軟なプラットフォームを提供します。クアンタムの協力の下、研究所のITグループは、多数の異なるプラットフォームやベンダーのソリューションを必要とせずに、コスト効果の高い方法でインフラを更新し、さまざまな障害を克服できます。Kelley氏は述べています。「我々は、データ保護の課題の対処と、より優れた研究データ用アーカイブの構築をすべて1つのクアンタム・エコシステム内で実現することができました」