重複排除とリモート・レプリケーションによるデータベースのバックアップとディザスター・リカバリーの簡略化

Fortune 500にもランキングされるSYNNEX社は、世界各地に販売代理店を展開しOEMを行っている業界をリードするビジネス・プロセス・サービス企業です。

同社の事業は、世界各地の製品情報、価格表、在庫状況、販売記録を含むオンライン・データベースに依存しており、それらを保護することはITチームの最も重要な課題の1つです。

各データベースは、フェイルオーバー先となる第二のサイトに李プリケーション(複製)されます。スタンバイ・サイトはチェックされ、すべてのエラーが除去された後、定期的に切り替えられます。主要なアクティブ・データ・セットは第二のサイトに移動されて、そこに置かれたデータが使用されます。データベースは毎日バックアップされ、コピーはオフサイトに移動されます。バックアップは最大で10年間保持されます。

データの増加にバックアップ能力が追い付かない

SYNNEXでは、データが増加するにつれて、バックアップ、ディザスター・リカバリー、およびファイルのリストアに時間がかかり、同社の北米、アジア、およびヨーロッパのサイト間での運用が困難になってきました。

同社は、重複排除とリモート・レプリケーションを使用するディスクベースのバックアップ・ソリューションに移行することを決めました。代理店の事業を行っていたSYNNEXは、クアンタムのDXiシリーズ・アプライアンスが顧客のためにどのように役に立っているか理解でき、クアンタムの重複排除ソリューションを選択することをすぐに決断できました。

ディスク・バックアップおよびリモート・レプリケーションによるディザスター・リカバリーの自動化、リカバリの効率化

チームは、各データセンターにDXiアプライアンスを配置し、DXiのリモート・レプリケーションを使用して、データを同期するようにしました。各データベースはローカルのDXiに毎日バックアップされ、データはWAN経由でスタンバイ・サイトにレプリケーションされます。その結果、ディザスター・リカバリーのプロセスは、すべてのデータセンターで完全に自動化されています。

SYNNEXのシステム管理のシニア・ディレクタであるJason Shen氏は次のように述べています。「現在、米国にあるプライマリ・データベースのサイズは3TBですが、レプリカを作成するために、そのうちの約2%(50GB~100GB)のみを送信するだけで済むため、重複排除は非常に有効です。何もせずにオフサイトにデータを保護できるのは素晴らしいことです」

システムは現在、カリフォルニア州、サウスカロライナ州、およびオンタリオ州の各サイトを結び、アジアと英国で展開中です。システムが効率化されたことで、ディスクを使用してデータの保持要件をすべて満たすことができるようになりました。バックアップ・コピーは直接マウントできるため、リカバリーが迅速かつ容易です。

データ管理のその他の利点

SYNNEXは、バックアップとは関係のないデータ管理の問題もDXiで解決できることを発見しました。

ライブ・データベースのレプリケーションでは、レポートなどのセカンダリ・ファイルはスタンバイ・サイトに送信されませんでした。

Shen氏の説明によると、「DXiはその問題を解決しました。バックアップにすべて含まれるようになり、スタンバイ・サイトに毎日すべてのデータが移動されています」

サイト間でデータベースを移動することも問題となっていました。

Shen氏は述べています。「しかし今では、テープを物理的に移動したり、巨大なFTPジョブを実行する代わりに、DXiを使用してデータベースを移動しています。プライマリ・データをバックアップした後、スタンバイ・サイトにレプリケーションして、そこからデータを持ってきます。データの移動に使用していた以前の方法よりもはるかに高速かつ簡単です」

ソリューションは、WAN接続で生産性の低下したリモート開発チームとのデータ共有にも役立ちます。

Shen氏は次のように述べています。「DXiで問題を解決する方法を考えました。第二のサイトのDXiにネイティブ形式で開発プールのNFSコピーを作成し、システムの複製を使用して定期的にそのコピーをプライマリ・サイトに再同期するようにしました。その結果、リモート・チームは、最新の状態に保たれているローカル・コピーで作業のほとんどを行うことができるようになり、時間が大きく節約され、チームの生産が向上しました」

管理も容易になりました。

Shen氏は次のように述べています。「DXiの詳細レポート機能により、カリフォルニアのオフィスから、世界中のすべてのサイトのバックアップおよびレプリケーションの状況を把握できます」