業界をリードする保険会社が、ディスク、テープ、および仮想マシンの保護ソフトウェアでデータ保護の問題を解決

フランスの大手保険会社SMACLは、企業規模が成長するにつれ、データのニーズと仮想化の使用が増加したため、従来のバックアップ・ソフトウェアとハードウェアの能力では対応できなくなりました。同社は、会計、電子メール、人事関連の書類も含め、重要な保険記録とバックオフィス・アプリケーションを保護するための新しいソリューションを必要としていました。

ITチームは、変化する環境のニーズを満たせるようなソリューションを探すため、大手のインテグレータScasicompに相談しました。特に仮想マシンのバックアップとリストアを向上させ、簡単なディザスタ・リカバリ(DR)保護機能を提供し、所有コストを低く抑えられることを可能にする新しいソリューションを必要としていました。

将来を見据えた柔軟なソリューションを選択

チームは、バックアップ・ソフトウェア、重複排除、レプリケーション、および仮想マシン保護の観点からさまざまなベンダーを検討し、自社のデータを使用して各社の製品をテストしました。チームは最終的に、重複排除アプライアンス、自動レプリケーション、テープ・ライブラリ、およびVMware保護ソフトウェアを独自に組み合わせたソリューションを提供するクアンタムを選びました。クアンタムが提示したソリューションは、最高のコスト・パフォーマンスを示し、新しいソリューションへの移行パスも容易なものでした。

ディスク・ストレージの増加とバックアップ・ファイルへの高速アクセス

新システムでは、プライマリのバックアップ・ハードウェアとして2台のDXiアプライアンス(1つはメインのデータセンター内、もう1つはオフサイト)とQuantum Scalarテープ・ライブラリが運用されています。ほとんどのデータについて、SMACLの主要バックアップ・ソフトウェア(Symantec NetBackup)が短期的な保護のために最初のDXiにデータを書き込み、その後、ディザスタ・リカバリの書き込み保護のために自動的に2台目のDXiアプライアンスにデータをレプリケートします

DXiの可変長重複排除によって、ディスクに格納できるデータの量が増加し、第二のサイトにデータをレプリケートするために必要なネットワーク帯域幅が低減します。リストアはローカルのDXiディスクからアクセスされ、ディザスター・リカバリー保護プロセスは自動化で管理者の介入を必要としないため、ほとんどのリストアは迅速に行われます。長期保持を必要とするサーバーからは、Quantum Scalarテープ・ライブラリにデータが送信されます。

新システムでは、管理を自動化するためにクアンタムとSymantecのOpenStorage(OST)APIを組み合わせています。NetBackupはOSTを使用してレプリケーションとテープ作成機能を管理します。ネットワーク・トラフィックをできるだけ低く抑えるためにアプライアンスとライブラリとの間で直接データを送信し、自動的にNetBackupカタログを更新しています。

vmPROで仮想マシンのバックアップとリストアに関する問題を解決

新しいソリューションでは、Quantum vmPROソフトウェアを使用して、急増するVMware仮想サーバーの完全なデータ保護を実現しています。Quantum vmPROは、自動的にシステムのDXiアプライアンス上にすべての仮想マシンのコピーを作成し、 ディザスター・リカバリー保護のためにレプリケーションを行います。vmPROは、仮想マシンのバックアップを迅速に行うだけでなく、リストア中にさらに多くのメリットを提供します。vmPROはVMware管理ツールとの完全な互換性があり、VMwareネイティブ・フォーマットでバックアップ・コピーを書き込むため、ITチームは、本番環境のディスクにファイルを単純にドラッグ・アンド・ドロップするか、あるいはバックアップ・ターゲット上で直接起動して仮想マシンとファイル全体を迅速に直接リカバリすることができます。

Scasicomp のセールス・エンジニアであるBenoît Fix氏は次のように述べています。「vmPROは仮想マシンをネイティブのVMDKフォーマットでバックアップするため、ディザスタ・リカバリ作業は大幅に簡素化されます。ローカルまたはリモート・デバイス上の全仮想マシンのリカバリを瞬時に簡単に行えるため、プロジェクト・チームにこの処理を任せることができます」