時間を短縮し、容量を増やし、無駄をなくす – データの急増に対処するSerco社

DXi/Scalarソリューションで200万ドルの節約

急速に拡大する顧客基盤とともに、3年前は50TBであったSerco社のITインフラストラクチャは800TBまで膨れ上がり、まもなくペタバイトなろうとしています。同社は、クアンタムのDXi®とScalar®を組み合わせたバックアップ・ソリューションを選択しました。その結果、重複排除により、データの格納量を最大で96%削減し、リストアにかかる時間を5分の1に短縮しました。これにより、5年間で200万ドルの節約が見込まれています。

バックアップとリストアに時間がかかりすぎる

Serco社は、業界のための技術ソリューションなど、自社または外注が管理するソリューションを提供しています。たとえば、Common Delivery Infrastructure(CDI)は、顧客がギガバイト単位のコストでリモートから使用できる自社管理のストレージおよびデータ保護インフラストラクチャです。

CDI成功の影で起きた問題として、テープを使用する従来のソリューションでは、Serco社が保護することを契約した顧客データをバックアップすることに困難を極めたということがあります。データのバックアップはすでに金曜日の午後5時から翌週月曜日の午前8時までに実行されており、その時間帯を超えると、SLA違反ということで罰則が科せられる可能性がありました。

さらに、リストアとディザスター・リカバリーも労働集約的な作業で行われていました。月1回のサイクルで最大600本のテープを管理する顧客が何社かあり、メディアの管理はまさに悪夢でした。リストアが完了するまでに丸1日から2日もかかることがありました。

「ディスクベースのバックアップ・システムは、統合ソリューション1つに拡張性の高い重複排除とレプリケーション機能を備えており、答えは明らかでした」と、Serco社のCDI担当プロダクト・マネージャ、Duncan Smith氏は述べています。

メリット:重複排除、会社規模のバックアップ

Serco社は、柔軟な重複排除を行うために、ディスクベースのバックアップおよびレプリケーション・システムであるQuantum DXi8500とQuantum Scalar i500テープ・ライブラリを選択しました。これにより、顧客の会社全体規模のバックアップとディザスター・リカバリーが可能なスケーラビリティのあるアーキテクチャが構築されます。

ソリューションに組み込まれた重複排除技術により、データの格納量は最大96%削減され、2つのサイト間で継続的にレプリケートされるデータの総量は480TBから85TBに低減されました。重複排除によってテープ・ストレージへの需要が減った結果、テープ・コストが節約され、管理が合理化されました。

また、週末をフルに使っていたデータのバックアップの時間はわずか4時間に短縮されました。DXiシステムからデータを直接検索・抽出できるため、リストアも最大5分の1の時間で処理できるようになりました。

全体として、このシステムで、Serco社は5年間で200万ドルを節約することが期待されます。クランタムのソリューションがなかったら、Serco社はどうなっていたでしょう。

「おそらく、私たちは、倉庫をテープでいっぱいにし、倉庫の周りにはテープを運ぶ車を並べ、終には膨大な額の請求書を手にしていたことでしょう」と、Duncan Smith氏は述べています。