いずれの言語でもStorNextはTVネットワークの成功を支援

StorNextは、ロシアのTVネットワークの多言語による共同制作を支援

首都モスクワを中心に新しい放送や制作の活動を広げているRTは、3つの言語に分かれたチャンネル間で共同制作を行うには、おそらく最先端の高速ストレージ管理ソリューションが必要になることを知っていました。その答えとなったのは、クアンタムのStorNext®エンドツーエンドのコンテンツ・ワークフロー管理ソフトウェアとストレージ・アプライアンスでした。その結果、新しいデータと共有ワークフローへの迅速なアクセスが可能になりました。

スタジオのアップグレードがもたらす複雑化

国際的なTVニュースネットワークRTは28,000平方メートルの敷地を持つ新しいオペレーション・センターに移転しました。このセンターは、24時間休みなく活動する世界各地のテレビ局、ビデオ制作設備、急増する新しいメディアの放送プログラムをサポートできるように設計された施設です。このセンターの課題として、映像の取り込みとアーカイブを共有できるようにすることで、3つの制作現場に分かれて個別に英語、スペイン語、アラビア語の3か国語番組を制作している映像専門スタッフの共同制作をサポートする必要がありました。

RTは、このニーズをサポートし、将来の成長に対処するシステムを推奨してくれるパートナーとして、放送専門のインテグレーターであるOKNO-TVを選びました。オペレーション・システムは6つのスタジオ用に設計された大規模なもので、最大8つの高精細映像の同時発信が可能でした。現在、このシステムでは、40,000時間以上の放送プログラムと、約1ペタバイトに達するデジタル・コンテンツを管理しています。

この大規模なシステムの最も困難な要件の1つは、RT内のすべてのツールをサポートし、3つの言語に分かれた番組制作に協調的なワークフローを提供できるワークフロー・ソリューションを見つけ出すことでした。複数のベンダーの製品も候補に入れて検討した結果、OKNO-TVとRTはクアンタムのStorNextを選択しました。OKNO-TVのMikhail Kalanchekaev氏は次のように説明します。「システムをサポートする重要な要素となるのはクアンタムのStorNextテクノロジーです。これは、RTの全ツールをサポートし、グループ間の迅速な共有を可能にし、安定した高速な転送速度を提供し、実績のある信頼性の高いソリューションである統合ストレージ・インフラストラクチャです。なによりも、バックグラウンドで処理が行われるため、制作チームは、それを可能にしているストレージのことは気にかけずに、自分の仕事に集中することができます」

メリット:リポジトリの一元化、データ移動の自動化

新しいシステムでは、まず24台のサーバーによってすべてのコンテンツが中央のストレージ・プールに取り込まれます。3言語のうちいずれかの現場で素材映像が必要とされると、中央ストレージから自動的にそれを必要とするスタジオの制作現場に転送されます。

放送用プログラムが完成すると、StorNextは自動的にアーカイブ用の中央プールにデータを移動します。共通リソースのメタデータとプロキシは各言語のスタジオ間で共有されており、他の言語の番組制作でも簡単にアーカイブを検索し、コンテンツをダウンロードできるようになっています。

このStorNextファイル・システムの大きなメリットは、ファイバー回線を使って高速で映像の取り込み、転送、トランスコーディングを行なえることです。メタデータの転送やノンリニア編集作業といった高速処理を必要としないタスクには、イーサネット経由でコストがかからないStorNext LANクライアントが使用されています。

RTのBroadcast IT SupportのチームリーダーであるAlexander Ozersky氏は次のように述べています。「StorNextは、必要な場合はいつでも可能な限り最高のパフォーマンスを提供してくれるし、帯域幅をあまり必要としない処理には低コストの回線を使用してくれるので、使用するインターフェイスはこれだけで済みます。他のベンダー製品も幅広くサポートしているので、映像素材の編集や保存がスムースに行えるだけでなく、将来、コストを制御するためにベンダーを変更することも容易です。」