増加する医療画像ライブラリの対処方法を発見

NIHの臨床センターに所属する放射線・撮像科学部門(RIS)では一日に750TBの撮像データを監督しており、これらのデータは毎月およそ10%ずつ増加しています。

NIHの医療画像アーカイブの管理に協力している業者であるMedDataの副社長、Jeff Plum氏は説明します。「医療画像は、癌から風邪に至るまで研究者があらゆる病気を分析するのに役立っており、1つの研究で82,000枚もの画像が生成されています。そして、ほとんどのデータは、期限なくいつまでも効果的に保存され、保護される必要があります」

「システムには成長に合わせた拡張性が必要とされ、複数の研究者が同時にデータにアクセスできる極めて高い性能が求められます。そして、長期的にデータを保持し、保護できる必要があります」

ストレージ・システム全体とワークフローは、クアンタムのStorNextスケールアウト・ストレージでサポートされています。

階層型ストレージによるペタバイト規模のアーカイブのコスト管理

StorNextによって、画像への高速共有アクセスだけでなく、高速ディスクと低コストのLTOテープによって費用対効果のある組み合わせが可能になります。ユーザーは1つのインターフェースであらゆる層のデータにアクセスできます。

Plum 氏は次のように述べています。「ワークフローでは、研究が活発に行われている間は高速ディスク上にデータが置かれます。毎日テープ上にコピーが作成され、使われなくなった画像ファイルはディスクから削除され、アーカイブにのみ存在します」

スピードと拡張性のために開発されたストレージでワークフローを加速化

Plum 氏は次のように述べています。「StorNextは膨大な量のデータをサポートし、最小のファイル・システムで47TBのデータと1億1000万個以上のファイルを格納でき、リソースを迅速かつ透過的に追加することができます。必要に応じてアレイを追加することで、いつでも容量を増やすことができます。

StorNextの性能は極めて高く、SAN接続のワークステーションを使用している研究者は、他の多く研究者が同じデータセットで作業している場合でも、ファイバ・チャネルの速度で直接ファイルを参照できます。StorNextは、研究チームが独自に開発したアプリケーションも含め、すべてのアプリケーションとシームレスに動作します。

また、標準的なPACS*ツールや強化されたDICOM**フォーマットとも互換性があります。StorNextによってMedDataはLANクライアントを確立できました。これにより、研究者は、研究室では高速ファイバ経由でデータを分析し、オフィスに戻ってから、プレゼンテーションなどの目的でノートパソコンに同じファイルをダウンロードすることができます」

研究資産を無期限にアーカイブ

NIHの最優先事項は、将来の利用のためにデータを保護することです。

Plum 氏は述べています。「StorNextにより、MedDataは新規データの2つのコピー(片方はLTFSリニア・テープ・ファイル・システムのオープン規格)をテープに作成することができます。転送することで、2つ目のコピーは特定のハードウェアやアプリケーションに依存することなく、読み取ることができます」

また、データの完全性を保証するために、テープはクアンタムのEDLM機能によって定期的にチェックされます。

優れたサービスとサポートによって管理を簡素化

NIHのRISチームは、当初、以前のXsanとActiveストレージ・ソリューションからStorNextへの移行について懸念していましたが、クアンタムでの移行は簡単でした。

Plum 氏は述べています。「Quantum StorNextへの移行は実に迅速で簡単でした。研究者、医師、または患者に影響を及ぼすことなく実行されました」

RISもMedDataもクアンタムのサポートに感銘を受けました。

Plum 氏は述べています。「2回...クアンタムのサービス・チームはドライブから送信されたデータを調べて、私たちが兆候を発見して交換に一晩費やす前に、彼らは問題解決にとり組んだことをMedDataに伝えました」

医療画像データの将来ために開発されたストレージを展開

StorNextプラットフォームによって、RISは進化する画像技術をサポートするために必要な拡張性を獲得します。

Plum 氏は述べています。「MedDataの準備ができたときに、クアンタムはまた次世代のオブジェクト・ストレージ・テクノロジー層へのパスを提供してくれます。オブジェクト・ストレージは科学データの長期保存に最適です」

 

*画像保管通信システム **医療におけるデジタル画像と通信