StorNextによりNational Association of Surveying Mapping and Geoinformation(NASMG)の方針が明確に

都市環境の特殊な専門知識を保有するNASMGは、リモート・センシング・データを使用して地理情報システムを開発する機関です。プロジェクトは、高解像度のレーザー画像検出と測距(Light Detection and Ranging:LIDAR)画像と航空写真を合成し、植生、傾斜、その他の要因を考慮する複数の手順を使用して生の画像を分析することで構造のオブジェクト指向識別情報を抽出した後、最終的に正確な地図を作成します。複数の研究者の作業と各種のOSで動作するアプリケーションとの組み合わせで、コラボレーション作業が活発に行われています。


ストレージ・インフラストラクチャを圧倒するデータ増加

ペタバイト規模の既存データの蓄積と高速共有ワークフローの必要性に直面したことから、NASMGはストレージ・インフラストラクチャを再構築することを決断しました。新しいシステムには、高い性能、極めて高い信頼性、複数プラットフォームのサポート、容易な拡張性が求められました。ソリューションはまた、コスト的な理由から、ファイバ・チャネルとイーサネットの両方の接続をサポートすること、そしてデータ再利用の観点から、資産を維持および保護する方法を提供することが求められました。

StorNextスケールアウト・ストレージは、エンドツーエンドのソリューションを提供

NASMGは、北京を拠点とする専門インテグレータ、Nikoyo (China) Electronics Systems社に相談しました。

Nikoyo (China) Electronicsのアカウントマネージャ、Huang Lei氏は次のように述べています。「NASMGのニーズを検討したとき、この高速ワークフローための最良システムはクアンタムの統合StorNextスケールアウト・ストレージ・ソリューションであると私たちは判断しました」

新しいシステムでは、プライマリ・ストレージに高性能のStorNext QD6000 RAIDアレイを使用し、デュアル冗長のStorNext M662メタデータ・アプライアンスは、ファイル・システムのインターフェースを使用して、あらゆる場所でのデータ・アクセスを管理します。データへのアクセスは、ファイバ・チャネル経由のほか、10GbEイーサネット接続でも可能です。StorNext AELテープ・アーカイブは、データの長期保存のために費用対効果の高いストレージ階層を提供します。

高速の共同ワークフロー

データは高速ディスクアレイに取り込まれ、研究チームの間で利用されます。StorNextは、Linux、Windows、UNIX、およびMacプラットフォームをサポートしており、複数のユーザーが同じファイルセットに同時アクセスすることが可能なため、コラボレーション作業が強化され、プロジェクトをより迅速に完了できます。解析の処理速度を上げるため、各ワークステーションはリンク速度のファイバ・チャネルSANファブリックを介して接続されます。StorNextは、ディスク・リソースの使用を最適化し、複数チャネルの並列処理を可能にし、負荷分散が行われるようにストレージを管理します。同じファイルへイーサネット接続を提供することで、遠隔地や高い性能を必要としないタスクをサポートします。システムの拡張が容易なため、NASMGはストレージの共通プールにすばやく容量を追加できます。

自動アーカイブと長期保存

StorNext AELテープ・アーカイブは、アーカイブと自動保護の2つの機能を備えた低コストのストレージをNASMGに提供します。ユーザー定義のポリシーに基づいて使用頻度の低いファイルを自動的にStorNext AELテープ・アーカイブへ移動することによって、StorNextシステムはディスクを解放します。アーカイブされたファイルは元のファイル・システムと同じ場所にあるように表示されるので、ファイルへのアクセスはシンプルです。ファイルにアクセスするには、それを選択するだけです。選択したファイルがアーカイブ内にある場合は、自動的にディスクに移動されてアクセスされます。データ保護のために、StorNextは自動的に作業中のファイルのコピーをテープ上に作成し、オフサイトの場所に移動させます。これによりNASMGのすべての資産について耐障害性が確保されます。