DXi ソリューションで資産運用会社のデータを保護

小規模な企業でもDXiの恩恵を受けられる

大企業のようにはITスタッフを抱えられない中小企業では、自社のデータを保護するソリューションにシンプルさと信頼性の両方を必要としています。Monticello Associates社では、既存のテープ・バックアップ・システムをQuantum DXi®アプライアンスとScalar®テープ・ライブラリに置き換えました。その結果、包括的なデータ保護戦略の基盤となるシンプルな高速バックアップ・プロセスが実現されました。

処理時間のかかる信頼性の低いバックアップ

Monticello Associates社は、本社のあるデンバーと、ビジネス継続性とディザスター・リカバリーに備えて近隣の施設にそれぞれデータセンターを置き、資産運用と投資コンサルティング事業を行っています。企業としては小規模ながら、デスクトップ仮想化などの新しい技術やサービスの導入を視野に入れた長期的な戦略により、同社は急速に成長しています。

現在Monticello社のITディレクター兼コンピューター・システム・アナリストを務めるTrevor Fougere氏が、たった一人のフルタイムIT技術者として2007年に入社したとき、まず初めに気づいたことの1つは、会社のバックアップ・システムがすでに時代遅れものだったことです。

「バックアップ・システムは基本的に古いテープ、古いテープ・ドライブ、旧世代のサーバーで構成されていて、完全には信頼の置けるものでありませんでした」とFougere氏は述べています。

金融サービス業界での長い経験から、Fougere氏にはこれがMonticello社にとって深刻な問題であることが分かりました。一時しのぎとしてLTO-2テープ・ドライブを1台搭載したディスク・ツー・ディスク・ツー・テープ(D2D2T)システムを導入しました。しかし、インフラストラクチャを拡張し、仮想化環境を追加したことで、データ保護のシステムをアップグレードする必要がありました。

統合ソリューションの魅力

Fougere氏は、現行システムよりも安価で信頼性の高い高速なバックアップ/リストア・システムと、テープ・コストを削減し、人手による作業をできるだけ減らせるシステムを求めていました。また、既存のLTO-2テープのサポートを組み込み、仮想化環境を実装することも必要でした。

Monticello社は、ハードウェアベンダーとVAR(付加価値再販業者)各社からの入札を行ない、最終的に、Dell R310サーバー、Quantum DXi4000シリーズ重複排除バックアップ・アプライアンス、Quantum Scalar i40(LTO-5)テープ・ライブラリ、およびレガシー・データのアクセス用にLTOテープ・ドライブ1台を購入しました。Fougere氏によると、この選択は簡単だったようです。

「機能とパフォーマンスを考慮し、当社のニーズに合わせてクアンタム製品を中心としたソリューションを構築しました。統合ソリューションの構築というこのアイデアが実に好きで、私にはクアンタム製品が非常によく理解できています」

メリット:スピード、信頼性、およびキャパシティ

DXiソリューションのパフォーマンスには目を見張るものがあります。フル・バックアップは金曜日の営業終了後に実行するように設定され、通常、土曜日の早朝には完了しています。バックアップは以前に比べてほんのわずかな時間で行われており、システムは信頼の置けるものとなっています。

「このソリューションでトラブルになることはほとんどありません。古いシステムでは、バックアップ・ジョブの失敗した悪夢で夜中に目を覚ますことがありました。それに比べ、クアンタムのDXiとScalarによる包括的なソリューションを使用し始めてからは、バックアップの失敗はまったくないと言ってもよいです」

全体として、新しいソリューションはMonticello Associate社のような中小企業に最適なものとなっています。

Fougere氏は次のように述べています。「話題に上がった他のベンダーやVARと比較すると、クアンタムおよび高可用性ストレージ・システムで仕事をするのは楽しい経験です。私たちは心から満足しています」