BYU–HawaiiはStorNextでパラダイス

StorNextによりBYU–Hawaiiの制作本数が4倍向上

Brigham Young University-Hawaii(BYU-H)が標準解像度のビデオから高解像度ビデオへの移行を決定したとき、その時点のストレージ・インフラストラクチャでは、必要な容量、転送速度、および柔軟性を確保することができませんでした。大学はストレージの課題に取り組むため、クアンタムのStorNextデータ管理ソフトウェアを導入しました。その結果、データの転送速度が10倍高速化し、ビデオ制作のプロジェクト数が4倍に増加しました。

データ量が膨大になるHDコンテンツ

1955年に創設され、オアフ島にあるBYU-Hは、世界70か国以上から集まった2,500人の学生が在籍しています。同大学で制作されるビデオは、スポーツ・イベントやコンサートのライブ放送からウェブ・ストリーム、オンライン授業クラス、ドキュメンタリー、および販促資料まで、多岐にわたります。

ビデオの品質を向上させるために、BYU-Hは、標準解像度(SD)から高解像度(HD)へ移行しました。しかし、HDファイルのデータ量はかなり大きく、不十分なストレージ容量と転送速度がボトルネックとなり、山ほどの問題が生まれました。例えば、プロジェクトの途中でストレージの容量が不足し、新しいビデオ素材のための空き容量を確保するために、どの古いコンテンツを消去するかを決定しなければなりませんでした。

これらの問題は、複雑なワークフローよってさらに大きくなりました。テープに撮影したビデオ画像は、FireWire 800を使用していったん外付けハードドライブに取り込んでから、もう一度編集用ワークステーションに転送する必要がありました。Instructional Media & ProductionのディレクターであるRussell T. Merrill氏によると、この転送処理にはかなりの時間がかかったとのことです。

メリット:統合オプション、拡張性

Merrill氏はいくつか他のソリューションも検討しましたが、いずれもクアンタムのStorNextデータ管理ソフトウェアのような統合オプションや拡張機能を提供していませんでした。StorNextを導入すると共に、BYU-Hは、直接接続型のストレージ・アーキテクチャから、2台のIBM DS5000ディスク・アレイで構成されたSANベースのアーキテクチャへ移行しました。

StorNextは、Merrill氏の重要な目標であった、BYU-Hの生産性を高めることができました。高速のコンテンツ共有機能とデータ・アーカイブを提供するため、複数のベンダーの製品を継ぎはぎすることに時間を費やす必要がありません。StorNextは、SANのメタデータ・コントローラとして機能するため、複数のプロフェッショナルが1つのファイルを同時に操作することが可能になります。また、容量の制約を気にせず、すべてのプロジェクトをHDで制作できるようになりました。ソフトウェアは、膨大な量の追加のストレージとユーザーに無理なく対応することができます。

Merrill氏は次のように述べています。「実際、StorNextによって、私たちの環境は将来にも耐えられるものになりました。StorNextの導入前は、毎週の番組制作が完了するまでに丸2日かかりましたが、今ではたった半日で終わります。ビデオ撮影が行われている間にスタッフが編集作業を進めることができるのは、ファイルが適切な形式でSANに直接送信されるため、ビデオテープを使用しなくても済むからです」

Merrill氏は次のように結論付けています。「StorNextの機能とクアンタムとの連携は素晴らしいものでした。私たちが望んでいたもの以上のことを行うことができました。私たちはクアンタムが素晴らしいパートナーであることを認識しています」