ニュー・イングランドのメディア企業がStorNext Pro 4Kでワークフローの生産性を向上

さまざまな流通チャネル向けのコンテンツを作成するニュー・イングランドのメディア企業にとって、老朽化したXsanインフラストラクチャが生産性向上の足枷となっていました。巨大なファイルサイズの4KとHD資産を6年前のインフラストラクチャで処理することは大きな課題でした。ワークフローの多くは手作業で行われ、アーカイブされた資産からのデータの抽出に4日もかかるような状況でした。

新しいストレージ・アーキテクチャを検討した際に、同社の主な目標となったのは、HDと4Kのファイルを扱うことができ、アーカイブ・ファイルへの迅速なアクセスを自動化する新しいワークフローを実装することでした。

期待はずれのスケールアウト型NAS

このメディア企業では、慣れ親しんだXsanのコラボレーションおよびユーザー・エクスペリエンスを維持しながら、普及している10Gbのスケールアウト型NASソリューションを展開しようとしましたが、期待していたほどのパフォーマンスは得られず、機能も大幅に制限されました。同社は、老朽化したXsanのようにメディアに精通した特質を持ちながら、巨大なファイルの増大に対処でき、将来の成長のために拡張性を備えた新しいソリューションを必要としていることに気が付きました。

メディア・インテグレータである1303 Systems社は、この問題への回答として、クアンタムのStorNext® Pro 4Kソリューションを推薦しました。このバンドル・ソリューションは、パフォーマンスの問題を解決するためにXsanに対応した基盤を提供する一方で、費用対効果の高い資産保護のためにLTO-6テープを使用するStorNext AELアーカイブを提供します。この統合ソリューションでは、リアルタイムの4Kデータの取り込み、編集、および仕上げに必要なあらゆる性能を提供し、アーカイブ・データの抽出にかかる時間を数日から数分に短縮します。

ソリューションの成功

1303 Systemsが推奨したStorNext Pro 4Kシステムは、メタデータ・アプライアンス上のStorNext 5コラボレーション・ソフトウェア、高性能なクアンタムのRAIDストレージ、および将来のキャパシティ拡張のオプションを備えたAELライブラリを統合しています。このシステムは、最新のメディア・ワークフローをサポートするために設計されており、高解像度のコンテンツおよびSANクライアントとLAN(IP)クライアントに必要な帯域幅とI/Oパフォーマンスを提供します。

1303 Systemsの社長Chris Collum氏は次のように述べています。「StorNext Proソリューションは、現在の課題に対処するために実装の容易な基盤を提供すると同時に、スケーラビリティのロードマップを提供しています。クアンタムの製品とソリューションは堅実で、安定しています。ですから、このソリューションが成功することは分かっていました」

移行の簡略化

このニュー・イングランドのメディア企業は、ダウンタイムを生じさせる余裕がありませんでした。これに対処するには、セカンダリ・システムを構築し、すべてのデータをコピーし、新しいソリューションの運用を迅速に開始する必要がありました。同社のチームでは、データとすべてのアプリケーション(Adobe PremiereとApple Final Cut Pro編集スイート、およびCantemo Portalメディア資産マネージャーなど)を透過的に利用でき、ワークフローが中断することはありませんでした。

戦略目標に適合するインフラストラクチャ

StorNext Pro 4Kソリューションは、このメディア企業に強力なワークフロー・ソリューションを提供してきました。コアとなるStorNext 5により、ワークフローのあらゆる段階でファイル共有やファイルの移動を容易にします。StorNext Storage Managerが自動的にアーカイブのファイルを出し入れするため、編集者はニアライン・ストレージへ直接アクセスでき、手動でテープを取得する必要がなくなります。

高スループットのディスクの使用と2Gbから8Gbへのファイバ・チャネルのアップグレードにより、10GbのNAS製品では実現できなかったリアルタイム編集のパフォーマンスが得られます。AEL Archiveライブラリは、コストを管理し、貴重な資産を維持し、編集者はアーカイブ・コンテンツへのアクセスを完全に自動化できます。