インドネシアのメディア最大手、StorNextでワークフローを加

MNCグループは、インドネシアの無料放送市場で最大のシェアを占める3つのテレビ局を所有/運営しています。先日、同社のITチームと制作チームは、高精細フォーマットによって生じる需要をはじめとするいくつかの要因から、大幅なシステム・アップグレードの実施を決定しました。

クロスフォーマットのサポートとアーカイブ

同時に、コンテンツの共有と放映を迅速化するため、120シートの単一システムに、すべての編集作業とポストプロダクション業務を統合することを決定しました。単一システムを使用するということは、MacとPCなど、現在使用されているすべてのプラットフォームとフォーマットをサポートすることになります。また、新しいソリューションは同社に既存のBrocadeストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) およびXsanファイル・システムと互換性が必要で、既存のテープ・ライブラリをアーカイブに活用する必要もありました。理想的には、独自のメディア資産管理 (MAM) ツールを作成できるシステムであることも求められていました。

MNC社のチームは、全体的な要件をどの程度まで満たすか、将来の拡張が容易であるかどうか、国内で提供されるテクニカル・サポートのレベル、全体的なコストなど、いくつかの要因に基づいてさまざまなソリューションを比較しました。最終的な選択は、MXFserverソフトウェアと連動するクアンタムのStorNextソフトウェアとQXS-1200 RAID (英語)アレイの組み合わせでした。

StorNextソフトウェア、QXS RAID、MXFserverを組み合わせたソリューション

StorNextソフトウェアは、SANをベースとした高性能ワークフローを提供します。すべてのエディターが簡単にコラボレートでき、複数のエディターが同時に同じファイルを操作することも可能です。StorNextは、同社のレガシー・ライブラリを使用してファイルをアクティブ・ディスクからテープへと自動的に移動する、オープン・システムの統合アーカイブ機能も提供します。アーカイブ内のコンテンツはアクティブ・コンテンツと同じインターフェースで表示されるので、既存のコンテンツを新しい番組制作に使用することも容易です。高速QXS RAIDアレイは多数の並列ストリームをサポートするので、システムは容易に複数の操作を同時実行することができます。StorNextは定義の明確なAPIを提供するので、MNCグループが独自のMAMを作成できます。

この選定の過程で、ITチームは、将来的に最大限の柔軟性を提供するオープン・システム・アプローチを見つけ出すことに重きを置いていました。StorNextは、容量と性能を個別に拡張でき、Xsanと完全互換であり、さまざまなアーカイブ・ライブラリをサポートし、MXFserverファイル管理システムにも対応します。また、StorNextシステムは世界中で使用されており、お客様をサポートするグローバル・サービス・チームもあります。

StorNextベースの新しいワークフロー・システムは、数か月の運用期間を経て、コンテンツの操作に必要な時間を短縮し、アーカイブに既存のライブラリを使用することで費用を削減し、StorNext APIを使用して独自のMAMの作成を開始できるようにしました。

「クアンタムとMXFserverのチームは綿密な連携により当社のニーズを理解してシステムを設計/テストし、私たちは最終的にすべての編集システム間で効率的なメディア共有を確立することができました」と、MNC Media社インテグレーテッドITブロードキャスト部長、Kuswandi Aslan氏は語っています。「この新しい編集ワークフローによって日常的な作業がスピードアップしたことで、MNCTV、RCTI TV、Global TVの各局でより迅速にコンテンツを放映することが可能になります。」

「MNCグループ各局のポストプロダクションの将来を展望すると、業務上の需要が高まったときにStorNextシステムを簡単にかつ容易に拡張できるのは非常にありがたいことです」ともAslan氏は語っています。「それと同時に、この新しいストレージインフラストラクチャを活用して当社の膨大なSDコンテンツのライブラリをHDフォーマットに移行する計画です。」