カリフォルニアのカスタム自動車ショップ内での映像編集がStorNextで迅速化
品質管理を妨げるオフサイト・プロセス
南カリフォルニアの有名な自動車カスタマイズ・ショップWest Coast Customsは、『Pimp My Ride』、『Street Customs』、『Inside West Coast Customs』など、人気のある数々のリアリティTV番組のサイトです。
West Coast Customs社の最終目標は、車体の整形から内装や塗装だけでなく、TV番組の撮影に至るまですべて社内で処理することですが、映像のポストプロダクションはこれまで外部のプロダクションに依頼していました。
フィルムをポスト・プロダクション・スタジオへ渡すと、West Coast Customsのチームには生の映像へアクセスする術がありませんでした。スポンサーの要望に応え、プロモーション・クリップを作成し、プロダクト・プレイスメントに対処しなければならなくなったときは、とりわけチームの不満が高じました。何もかも多くの時間を要しました。West Coast Customsが決定した解決策は、社内でポストプロダクションを行うことでした。しかしそれには、ポストプロダクションのインフラストラクチャを1から構築する必要がありました。
過去の関係が選択を促進
ポストプロダクション体制を社内に構築するための最適なソリューションを探していたとき、West Coast Customsにはすでにヒューレット・パッカードとの関係が確立されていました。
ストレージ用のHPサーバーに最新の「信じられないくらい高速な」HPワークステーションを組み合わせるだけでよいように見えました。また、編集プラットフォームにAvid Technologyを採用したかったけれども、ファイル共有のためにAvid ISISストレージ・システムを導入することに多大な投資をしようとは思いませんでした。その代わりにWest Coast Customs社が採用したのは、クアンタムのStorNext®でした。同社のプロデューサー、Kara Stephens氏によると「Avidを最も活かせるセットアップで、コンピュータ間のテープレス・ワークフローを可能になる」とのことです。
迅速なアクセスとコラボレーション
West Coast Customsにもたらすメリットは明らかでした。Stephens氏にとって、創造性、コラボレーション、およびタイムリーなパフォーマンスがすべて向上することに疑いはありませんでした。
「ストレージを一元化することが容易で、どのワークステーションからも必要なデータにアクセスすることができます。あまりにも多くの映像がジョブ間で重複して使われるため、保存にどのくらいの時間がかかるにかまったく分かりませんでしたが、HPとStorNextがなかったら、映像のやり取りを何度も繰り返し、ほとんどの時間をファイルのアップロードとダウンロードに費やすことになったでしょう」
これまでは、データのやり取り用のハード・ドライブに障害が発生した場合などで、映像のバックアップが存在しなかったときには特に大きな問題となりました。ハード・ドライブが老朽化すると、全体的なプロセスが極端に遅くなりました。HPとクアンタムだけを用いた現在のソリューションでは、映像をいったん取り込むと自動的にテープ・システムにバックアップされ、共有アクセスの準備が整います。共有アクセスが重要な理由して、Stephens氏は次のような例を挙げています。
「現在、別々にいくつかの制作が同時進行しており、同じエピソードを使った3つのドキュメンタリー、5つのティーザー、2つのコマーシャルで同じ映像を使用しています。複数のアシスタントと編集者が映像プールから映像素材を引き出してはプロジェクト間で流用しています。こうした制作進行では、確実に「共有体制」を敷く必要があり、StorNextによってこれが実現されます」
さらにStephens氏は、StorNextの高い信頼性と使いやすさが特に重要であると付け加えます。