データセンターの拡張によるリスクの低減

redITのカスタマイズ可能なプライベート・クラウドに採用されたScalarテープ・ライブラリ

データセンターの運営を事業としているredIT社では、顧客の個々のニーズに対応するためにカスタム・クラウド・サービスを提供しています。ディスクのバックアップだけでは顧客のニーズに対応できないことが明らかになると、同社はQuantum Scalar i500インテリジェント・テープ・ライブラリを導入しました。その結果、顧客の個々のバックアップ、セキュリティ、プライバシー、アーカイブ、およびコンプライアンス要件をサポートできるようになりました。

ディスクのみのソリューションを超える柔軟性

redIT社は、米国南西部および中南米を拠点とするカスタマイズ可能なプライベート・クラウド・サービスとデータセンターで、世界中のITコミュニティをサポートしています。同社は、Oracle、McDonald’s、Bloombergなどの顧客に、プライベート・クラウド、セキュリティ、ネットワーク接続、ディザスター・リカバリー、およびコロケーションためのカスタマイズされたIT戦略を提供しています。

redIT社は、大規模なパブリック・クラウドが持つリスクに取り組み、クラウド・ストレージの柔軟性、拡張性、費用対効果のメリットを活かした快適なサービスを顧客に提供しています。redITマネージド・プロフェッショナル・サービス副社長兼公認情報システム監査人(CISA)であるMatt Stamper氏よると、これを実現するには、顧客サービスやシステムを設計する上でそれぞれの顧客に特化したプロセスを必要とします。

ディスク・ストレージの能力よりもさらに柔軟性のあるバックアップを必要としたredIT社では、そのニーズを満たすだけでなく、顧客の信頼を勝ち取れる実績のある評判の高いベンダーとの提携が必要になりました。そこで同社が選んだのはクアンタムでした。

Stamper氏は次のように述べています。「実績のあるブランド名に頼ることは、ベスト・オブ・ブリードのプロバイダとしての当社の評判を維持するために重要なことです。クアンタムは評判の高いIT企業であるため、当社のリスクはほとんどありませんでした」

メリット:大容量、ファイル制御

redIT社はミッドレンジのQuantum Scalar i500インテリジェント・テープ・ライブラリを購入し、さらにキャパシティの追加とスループット高速化のメリットを活かせるようLTO-5テープ・ドライブを選択しました。LTO-5にはハードウェアベースのAES(256ビット)暗号化技術が付属しており、テープをパーティション分割することでファイル制御が容易になり、ニアライン・アプリケーションの場合には、テープ上のデータをインデックス化することでデータへのアクセスやアーカイブが容易になります。

Stamper氏は次のように述べています。「この柔軟性とは、ビジネス上の課題に対処するために組織を迅速かつ大規模にスケールアップし、短期的な需要が終わった時点ですぐにスケールダウンできることを意味します」

もっとも、テープ・システムはディスク・バックアップに代わるものではありません。テープ・システムにより、既存のディスク・ストレージ・システムを補完し、顧客の個々のニーズに柔軟に対応することができます。

Stamper氏は述べています。「クアンタムには、テープ、アーカイブ、およびバックアップに関する専門知識があり、当社が提供するサービスを補完するツールが揃っています。Scalarテープ・ライブラリは、丸い穴に四角いくぎを合わせるようなものではなく、顧客の個々のニーズに合わせて当社のバックアップ・サービスを調整することが可能です」