Fighting Irish Media、StorNextでコンテンツ配信サイクルを数時間から数分に短縮

Notre Dame大学Fighting Irish Media(FIM)は、スポーツ競技の映像配信を通じて大学の話題を提供しています。受賞歴のあるFIMチームは、年間125~130試合をストリーミング配信し、1,200~1,300本のハイライト・シーンをインターネットに投稿し、TVショーや特集番組の制作を手掛けるだけでなく、必要な時に技術サポートを提供することで同大学の教育活動をサポートしています。


ファンの期待のペースに追いつく

FIMは、視聴者が、試合のハイライト・シーンをできるだけリアルタイムに、ゲーム終了から数分以内に見たがっているのを認識していましたが、インフラの問題でその目標を達成することができませんでした。経験豊富な専門家の助けを求めたチームは、PGA TOUR ProductionsやNASCAR Media Groupのメディアを扱っていた、Scott Rinehart氏をリード・テクノロジストとして迎えました。

Rinehart氏は次のように述べています。「以前、チームは試合会場にカメラを運び入れ、撮影した映像をリムーバブル・ドライブにコピーし、その後ノートパソコンで、編集し、トランスコードを行い、配信していました。試合終了からハイライト・シーンの配信まで数時間もかかり、とても視聴者の期待に応えられるスピードではありませんでした」

FIMでは、最新のワークフローで、試合後数分以内に視聴者にコンテンツを配信できるよう、システムをアップグレードすることを決定しました。

コラボレーション・ワークフローの構築

FIMの新しいソリューションは、OEMパートナーであるActive Storage社から購入したクアンタムのStorNext®ファイル共有ソフトウェアを基盤としました。 新しいシステムで構築した共有環境では、複数の編集者が同時に同じ映像を編集でき、試合中にライブ映像のコンテンツをこのワークスペースで作業することができます。 コラボレーション環境では、すべての編集者がコンテンツを共有することができますが、何よりも重要なのは、画像を取り込みながらプロジェクトで作業できることです。

「抜群な効果が現れました。StorNextとVantageに基づくワークフローにより、コンテンツをアップするまでの時間が大幅に短縮され、完成までに数時間かかっていたプロジェクトを数分でファンに提供できるようになりました。つまり、試合が終わって自分の車に戻る間に、歩きながらスマートフォンで試合のハイライト・シーンを見ることができるのです」と、Rinehart氏は説明します。

新しいシステムはまた、FIMのチームの生産性も向上させました。チームは年間に1,500本の動画を制作できるようになりました。古いシステムのときにくらべて50%以上の増加です。

StorNextのへのシームレスな変換

しかし、Active Storage社の事業が変わり、FIMチームが使い始めたばかりの製品を提供しなくなったため、こうした結果のすべてが危うくなるように見えました。

Quantum StorNextへの移行を支援してもらうために、チームはメディア/エンターテインメント・プロジェクトを専門に扱うインテグレータであるChesapeake Systems社を採用しました。

Rinehart氏は述べています。「移行は信じられないほどうまくいきました。既存のActiveSANコントローラを使用し、ソフトウェアを完全にStorNextへ切り替え、フェイルオーバー技術を使用してシステムをロールバックしました。ダウンタイムも発生せず、資産管理ソフトウェアであるCatDVなど、すべてのアプリケーションがシームレスに機能し続けました」

大学の教育活動をサポート

Rinehart氏はまた、次のように述べています。「FIMの活動内容はスポーツ競技の世界だけに留まりません。現在FIMのチームは、MOOC(大規模オープン・オンライン・コース)の学習機会に加え、授業の実況中継のサポートなどの機会や、月1回配信される大学卒業生部門のWebストリーミングといったコンテンツ制作にも関わっています」

こうしたサポートは、大学の他の学部まで広範に及びます。

「FIMは、ちょっとした研究所です。ここで私たちがビデオでやっていることを聞きつけた他の学部が、何か役に立つものがないかどうか確認するためにFIMのツールを見学に来ます」と、Rinehart氏は述べています。