Quantum StorNext 5と拡張オンライン・ワークフロー・ストレージは、一流のハリウッドのポスト・プロダクション施設で4K映像に100%対応

デイリーとポスト・プロダクション編集の管理からトランスコーディングおよび最終コンテンツ配信までのサービスを提供するMTI Filmには、作業ミスや処理速度の低下、機器の故障を猶予する時間はありません。

MTI FilmのCTO、John Stevens氏は次のように述べています。「エピソードTVドラマのポスト・プロダクションやデイリー・サービスは、異常なワークフローとストレージの課題をもたらします。膨大な量のデータがシステムに流れ込みます。典型的なプロジェクトで、1日当たり6〜8TBのデータが生成され、通常、一度に半ダース以上のシリーズが処理されます。私たちの課題は、プロデューサーがそのコンテンツのすべてをすばやく表示でき、必要に応じてポスト・プロダクション・チームがアクセスできる場所にコンテンツを格納することです。スピードが重要です。だからこそ、ファイルへ共有アクセスしています。つまり、生の容量です。そして、すべての問題は、プロジェクトの量が増えるにつれ、フル解像度の4K化に向かうにつれ、さまざまなフォーマットやプラットフォームをサポートするにつれ、ますます複雑になってきています」

共同ワークフロー・プラットフォームは、オンライン・ストレージを拡張する必要がある

2009年にデジタル・ポスト・プロダクション・サービスを開始して以来、MTI Filmは、共有ワークフローにクアンタムのStorNextプラットフォームを使用しています。同社の既存のストレージ・システムは限界に達し、特にペタバイトを超える信頼性の高いRAIDボリュームを維持することが困難なことから、RAIDを絶えず追加することはもはや実用的ではないことが次第に明らかになりました。MTI Filmが本当に必要としていたのは、RAIDの制限を受けることなく数百ペタバイトに容量を拡張でき、共有化が容易な格納コンテンツへ迅速にアクセス可能なストレージでした。競合他社の製品も検討した後、MTI Filmは、オブジェクト・ストレージ技術に基づくQuantum Lattus Extended Onlineを導入することにしました。

オブジェクト・ストレージの基礎

Lattus Extended Onlineは、RAIDよりもはるかに優れた、実績のあるオブジェクト・ストレージ・アプローチを使用しています。100TBから数百ペタバイトまで容量を拡張し、自己修復技術を使用し、複数のシステムやサイト間でデータを分散させることで、装置の故障やサイトの損失からデータを保護します。この分散化により、RAIDよりもはるかに高い信頼性を実現し、テープやパブリッククラウドよりも高速にコンテンツにアクセスすることができます。そして、Lattusの容量は迅速かつシームレスに拡張できます。

MTI Filmでは、StorNext Storage ManagerによってLattus Extended Onlineストレージをワークフローに統合し、チームが設定したポリシーに基づいて、コンテンツを自動的にオンライン・ストレージからオブジェクト・ストレージに移動させています。

容量増加と収益増大の可能性

Steven氏は次のように説明します。「Lattusオブジェクト・ストレージでオンライン・ストレージを拡張し、StorNext Storage Managerを使用してそれを管理することは、私たちにとっては完璧に理にかなっていました。巨大なストレージ容量を現在のSANから切り離しても、標準化されたStorNextファイル・システムのインターフェースにより、1秒あたり350 MB~370 MBという非常に高速なファイル・アクセスを維持できます。最も優れた点は、個々のジョブのために迅速かつ簡単に容量を追加できること、そしてプロジェクトに直接コストを結び付けることができることです。これは、極めて高速なアクセスが可能な点を除いて、独自のプライベート・クラウドを持っているようなものです」

LattusはMTIのオンライン・ストレージの拡張であるため、MTIでは、StorNext APIと管理技術のすべてを使用して、保存されたファイルへの直接アクセスを提供するなど、顧客のために追加のサービスを開発することができます。

StorNext5 — 次世代のワークフロー・ストレージ・プラットフォームへのアップグレード

プロジェクトの一環として、MTI Filmは、デュアル冗長構成のStorNextメタデータ・アプライアンスを使用した次世代のStorNext 5プラットフォームにアップグレードを行いました。StorNext 5は、ボリュームあたり最大50億個のファイルをアーカイブすることができ、パフォーマンスが10倍の向上し、大規模ボリュームの安定性を高めます。

Stevens氏は次のように述べています。「StorNext 5へのアップグレードにより、パフォーマンスは大幅に向上し、特にディレクトリ・ツリーの下の階層へすばやく移動することが可能です。全データ・セットを同じ速度で参照できるようになりました。アップグレードの移行を週末に行った後、次の月曜日の朝にはチームは何も変更する必要がありませんでした。チームにとってすべてのアプリケーションが透明でした。」

オンライン・ストレージのアップグレード

MTIのチームは、他のワークフロー・ステージを強化するために、別のクアンタム・ソリューションを選択しました。SSDベースのフラッシュを搭載したQXSストレージは、フル解像度の4Kワークフローのパフォーマンスを提供します。クアンタム側からも、日々の制作作業のために、最高のコスト・パフォーマンスと信頼性を備えたRAID用のNetApp Eシリーズ・ストレージが提供されました。StorNext 5とStorNext Storage Managerの組み合わせにより、制作パイプラインの全段階でコンテンツがシームレスに流れることが保証されます。

Integrated Media Technologies(IMT)のセールス担当副社長Jason Kranitz氏は次のように述べています。「Quantum StorNextとストレージ管理の段階的手法によるM&Eのワークフローでの作業は数年間続いています。私たちは、StorNext 5、複数層のディスク、およびLattusオブジェクト・ストレージなど、クアンタム製品の完全なポートフォリオのMTI Filmへの導入のために、設計および統合に参加できたことを誇りに思っています」