Groton Utilities社、DXi、ScalarテープおよびVeeamで包括的なデータ保護を提供
Groton Utilities社は、グロトン市を始めとするコネチカット州南東部の広いエリアに、水道、電力、その他のサービスを提供しています。同社のITチームによるバックアップとディザスター・リカバリー (DR) 保護のアプローチはここ数年で進化しました。かつてはすべてのサーバーが物理サーバーであり、バックアップはテープ・ライブラリに書き込んでいました。サーバーの95%を仮想化したことで、ディスクも戦略の一環となりました。ITチームは、VMの処理が効率的であることからVeeamのソフトウェアを選択し、データ量の増加に伴ってQuantum DXi重複排除アプライアンスを追加しました。
テープによるランサムウェアからの保護
Groton Utilities社システム管理者のTom O’Farrell氏は次のように語っています。「私たちはだいぶ前から3-2-1データ保護手法に取り組んできましたが、データのコピーが3つ以上あり、2か所に保存し、オフサイトのコピーが1つあることを確認するのはかなり手間のかかる作業でした。」 テープはマルウェアに対する重要な保護を提供します。「最近、ランサムウェア攻撃によって損害を被ったことで、最善の保護策は「エアギャップ」を設けること、つまり、脆弱性の高いディスクから分離したテープに重要データのコピーを保管することであると認識しました。」 ITチームは2つの異なるデータセンターとディスク間のレプリケーションを使用する構成を作り上げました。VeeamはDXiアプライアンスにVMをバックアップし、チームのレガシー・バックアップ・アプリケーションがテープを作成します。
次の段階は複雑さの軽減
O’Farrell氏は次のように説明します。「それは有効ではありますが、私にとってあまりにも複雑です。あまりにも手順が多く、関係するベンダーも多数です。サイト間のプライマリ・データのレプリケーションには他のことに利用できるはずだった多くの帯域幅が使用され、結局は2つのバックアップ・アプリケーションを使用することになりました。」 将来的には、バックアップ・システムの簡素化が計画されています。 この計画では、第2のデータセンターにDXiを追加し、Veeamを使用してVMとCIFS共有の両方をDXiアプライアンスにバックアップし、DXiアプライアンスを使用してデータセンター間でバックアップ・データをレプリケートする予定です。「DXi間のバックアップ・データのレプリケーションはかなり有効なオプションです。使用する帯域幅は現在私たちが必要としている帯域幅のほんの一部 (10分の1未満) であり、プライマリ・アレイで行っている追加作業の1つを省けるようになります。」 新しいシステムは、DXiとVeeam Data Moverの統合により、パフォーマンスを向上し、DXiアプライアンス上で合成フル・バックアップやインスタントVMリカバリといった機能を直接サポートします。Veeamは物理サーバーをバックアップしてテープを作成します。 「優れた技術は簡素化につながります。DXiは重複排除率が高く、極めて効果的なレプリケーションを提供します。VeeamはVMと物理サーバーのバックアップを行えるようになり、CIFS共有とテープ・ライブラリの両方にデータを書き込むことができます。昨年の経験によると、VeeamとDXiはともに十二分な働きをしています。」
信頼性をもたらす効果的なサービス
「より良いサービスを提供し、全体コストをできるだけ低く抑えるには、運用効率改善のためにできることすべてが重要なカギとなります」とO’Farrell氏は語っています。クアンタムに代表される重要機器のための強力なサービスを持つことは重要な要素の 1つです。 あるとき、Groton Utilities社のテープ・ライブラリのドライブの1つが故障して交換が必要になりました。「電話をかけた次の日にクアンタムのサービス担当者が来て、故障したドライブだけでなく、ライブラリの他のドライブも交換してくれました。素晴らしいサービスです。」 また別の機会には、クアンタムのサービス・チームが自発的に、停電後に機器が正常に再起動したかどうかをお電話で確認したこともありました。「何が起きたか私たちが気付く前に電話をかけてきて、すべてをすっかり元通りにするのに手を貸してくれました。本当に素晴らしい。」