クアンタム、EMIS Electrics社のバックアップ戦略のバックボーンを提供
EMIS Electricsは、20年前に従業員数27名の小規模なイノベーティブ企業として出発し、今では8か所に460名以上の従業員を抱える国際企業となっています。EMISでは、複数のロケーション間でのデータの分散という課題に直面しており、合理化されたバックアップ・システムなしには同社の成功はあり得ないと認識していました。
適切な重複排除アプライアンスの選択
同社のLinuxベースおよびNovellベースのサーバー環境と大幅に仮想化されたインフラストラクチャで動作する重複排除アプライアンスを見つけることは簡単ではありませんでした。「我々はさまざまなベンダーのソリューションを数多く試しましたが、我々が求めているレベルの重複排除と圧縮の性能を提供するソリューションは1つもありませんでした。我々は当時、もはや90日間の最小保持期間を維持できなくなっており、非常に追い詰められた状態でした」とEMIS ElectricsのIT部門責任者であるKarsten Hollop氏は話しています。
クアンタムの無償トライアル版を使用して購入前にテストを実施
システム・インテグレータのBechtle社がクアンタムのDXi V1000(リモートオフィス向けに設計された仮想重複排除アプライアンス)の無償トライアル版の試用を勧めてくれた時に、EMIS Electricsに転機が訪れました。
DXi V1000はVM上で重複排除を提供し、バックアップ・コピーをローカルに保持しますが、それらのコピーをクラウドに保存することもできれば、2台目のDXiアプライアンスに対してレプリケートすることもできます。Hollop氏は、トライアル版のDXi V1000をESXサーバー上にインストールし、それをネットワーク・ファイル・システム(NFS)経由でバックアップ・サーバーに接続しました。
「その当時、我々の状況は壊滅的でした。我々にはこれ以上バックアップを保持する手段がありませんでした。DXiのトライアル版は試す価値がありました。我々の以前のソリューションでは可変ブロック長を処理できなかったため、重複排除をまったく行えていませんでした。DXiを使用することで、我々はバックアップ戦略を一切変更することなく、最大で9対1の削減率をすぐに達成できました」とHollop氏は話しています。
DXi V1000で成功を収めた後、Hollop氏はクアンタムの試用版プログラムを利用して、物理DXiアプライアンスをテストしました。このトライアルが成功した後、EMISはDXiを恒久的に導入したほか、長期的なディザスター・リカバリー(DR)保護を提供するためにクアンタムのScalar i40テープ・ライブラリを購入しました。
バックアップを簡略化するDXi
新しいシステムの増分バックアップの所要時間はわずか6.5時間です。フル・バックアップの場合は、Novellバックアップ・サーバーが、データも含まれるように、Linux rsyncを使用してLübbenau市にあるデータセンターにリポジトリを送信します。現在はまだ初期段階なので、EMISはバックアップを90日間保管しますが、将来的には長期保存用のテープをオフサイトに移動する計画があります。
「Dxiによる削減率がなければ、バックアップ・ボリュームの保存に41.36TBが必要になっていました。現在は5.2TBのディスク・スペースしか使用していません。これは非常に大きな違いです。」とHollop氏は語っています。重複排除アプライアンスの統合により、バックアップ・ウィンドウの30%減とコストの大幅削減も実現しました。"
複数のメリットをもたらすQuantum DXi
「クアンタムのアプライアンスは当社の環境に最適です。バックアップ・サーバーまでの全経路でNFSが継続的に使用されており、実効帯域幅はチャネル・ボンディングによって20Gbpsに増強されていますが、帯域幅4GbpsのLANではこれによって問題が生じることがあります。他メーカーの製品と比べてDXiアプライアンスの大きな利点は、可変長のブロック重複排除です。パーフェクトなソリューションです!」