デューク大学Blue Devil Networkの増加するビデオ・コンテンツ管理にQuantum StorNextを活用
プレシーズンの練習試合からNCAA選手権の試合まで、Blue Devil NetworkはGoDuke.com上でライブおよびオンデマンドのビデオを配信し、TVネットワークともコンテンツを共有し、コーチや選手に映像を提供しています。
バスケットボール・プログラムの技術ディレクター、Kevin Cullen氏の説明によると「過去30年以上にわたり、デューク大男子バスケットボールは国内で最も成功したバスケットボール・プログラムの1つとなり、ナショナル・チャンピオンシップを5回制覇し、数々のカンフェランス・チャンピオンシップで優勝を果たし、数年にわたって国内でナンバーワンのランキングを獲得しています」
ビデオの幅広い利用は、デューク大学が技術投資に力を入れていることを示してしています。Kevin氏は述べています。「ビデオから分析数値まで、我々はできるだけ多くの情報を選手やコーチに提供し、彼らがゲームに最良の準備を行い、映像から学んだことに基づいて最善の判断を下せるようにしています」
増加する高解像度ビデオ・コンテンツの収集
Blue Devil Networkのエグゼクティブ・ディレクター、Chad Lampman氏は次のように述べています。「ビデオ映像の量は、過去5年間で飛躍的に増加しました。
我々の取り込む高解像度ビデオの量や、ネットワーク・パートナーから受け取るファイルサイズの巨大な非圧縮高精細映像の量はますます増えています。容量とパフォーマンスのニーズを満たすために継続的に拡張できるストレージ環境を我々は必要としています」
オンライン・ストレージ容量の不足
デューク大では、テープにアーカイブするよりも、編集者と制作者のためにできるだけ多くのコンテンツをオンラインにしておきたいと考えています。
皮肉なことに、その目標の達成を困難にしているのはデューク大スポーツ部の活躍です。スポーツ・チームのポストシーズン・トーナメントへの出場機会が増えるにつれ、制作チームが取り込んで保存するコンテンツの量も増えました。その結果、オンラインのストレージ容量があっという間に使い果たされました。Lampman氏は次のように述べています。「昨年のシーズンのうち約3分の2の期間、我々は、コンテンツをオフラインで取り込み、テープに移動し、テープを棚に収納しなければなりませんでした。十分な容量がなかったためです」
最優先のストレージ要件:信頼性と容易なファイル共有
新しいストレージ・プラットフォームの選択で最優先事項となったのは信頼性でした。Kevin氏は述べています。「我々は常にオンラインの環境で制作を進めており、スポーツ部の監督たちはゲームの後に一晩中映像を見てゲーム内容を確認します。つまり年中無休のシステムが必要でした」
映像制作チーム間でコンテンツを共有できることもまた優先事項でした。大学のバスケットボール・チームが2015年にNCAAナショナル・チャンピオンシップを制覇した後で、制作チームは個別のストレージに格納されたビデオ映像をまとめて引っ張り出すことができませんでした。Lampman氏は述べています。「映像の共有は悪夢のような作業となりました。それぞれ異なるファイルをコピーするだけで1、2時間無駄にしました」
Cullen氏は述べています。「同じ映像を2回保存していたこともありました。1つのサーバ・システムですべての作業ができるよう、多くのビデオ映像を組み合わせて共有する必要があることに気づきました」
StorNextプラットフォームの採用
デューク大のチームは、メディア、エンターテインメント、スポーツの分野に特化したインテグレータであるLH Computer Serviceに相談し、オンラインの容量を拡張し、共有能力を向上させることができる信頼性の高いストレージ・ソリューションを探し出す協力を求めました。
候補となる各種の製品を検討した結果、デューク大制作チームは、Quantum StorNext M440メタデータ・アプライアンスを選択しました。このソリューションは、大規模なワークフロー環境を管理できるStorNext 5プラットフォームを搭載し、費用対効果の高い管理が容易なStorNext Qシリーズ・ディスクと組み合わせることで、拡張性のある高性能なキャパシティを提供できます。
Cullen氏は次のように述べています。「放送業界の人々と話せば話すほど、クアンタム以外に選択肢がないことが実感されました。誰もがクアンタムを導入したがっています。我々がクアンタムを選択したのも当然のことでした」
スムーズに行われた導入と統合
StorNextを導入する最中も、制作チームは既存の2つのSANからコンテンツを使用し続けました。1つのSAN(Apple Xsan)はStorNextに変換され、データも適切に置かれました。その後、さらに容量の追加が必要になったため、チームはStorNext QXS-1200システムを導入しました。
移行プロセスはスムーズに行なわれました。Lampman氏によると「Quantum StorNextソリューションにより、既存のコンテンツをStorNextに統合するだけでなく、ストレージ・ハードウェアをシームレスに再利用できるようになりました。移行は完璧に行われ、問題はまったく発生しませんでした」
将来に備えたスケーラビリティ
デューク大制作チームが構築した現在のプラットフォームは、次々に変わる要件とデータボリュームの成長に今後も対応できる柔軟な拡張性の高いものです。Lampman氏は次のように述べています。「ビデオの将来がどうなるか誰にも分かりません。ビデオ映像のフォーマットは進化し、変化し続けています。HDから3D、4Kへと変遷し、そして今や8KのウルトラHDビデオの時代です。将来のことは全くわかりませんが、何であれ、Quantum StorNextプラットフォームが構築の基盤になることは間違いありません」