超大作映画のための驚異的なパフォーマンス

クアンタムのテクノロジーで超大作映画を保護するCodex

>映像のデジタル化は急速に映画業界の標準となっており、実際、超大作映画の多くはフィルムを直接編集してはいません。デジタル・カメラの映像を取り込み、安全に録画して転送し、編集のために保存する作業は、クアンタムのLTOテープ・ドライブとLTFSソフトウェアに信頼を寄せるCodexの仕事です。その結果、効率性の向上とデータ保護の強化に最大限の効果が得られました。

ストレージ容量、アクセシビリティの制限

『007スカイフォール』、『ゼロ・ダーク・サーティ』、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、『アベンジャーズ』などの超大作映画で使用されたCodex製品によって、カメラから直接デジタル映像を取り込む技術に関してCodexの名が業界標準として確立されました。業界が従来のフィルム撮影からデジタル映像の直接取り込みへ移行した場合、Codex社はこうしたデジタル・データを安全に記録、転送、格納する一大拠点となります。これにはコストの問題が絡みます。

Codexのオペレーションズ・マネージャーであるBen Perry氏は次のように述べています。「通常の撮影でも1日あたり10万ドルから20万ドルの経費が費やされ、3TB~5TBのコンテンツが生成されます。ですので、誰かから「ああ、映像はハード・ドライブに置いておいたよ」と言われると神経がいらだちます。そのデータをできるだけ早くLTOテープ上に保存して保護することが私たちの仕事です」

しかし保管に300本から400本のテープを常時必要とするフィルムでは、作業効率が大きな懸念となります。また、編集中に絶えずアーカイブからリストアが必要になる場合には、管理はもはや悪夢同然です。最終的な編集カットでは、ほとんどの場合、このクリップからは2秒間、あのクリップからは3秒間というように映像の取り出しが行われます。こうしたクリップがそれぞれ別のテープにある場合、映像を繋げることはもはや至難の業です。

これらの問題に対処するためにCodex社が採用したのは、クアンタムのリニア・テープ・ファイル・システム(LTFS)テクノロジーのソリューションでした。LTFSでは、ハードディスクと同様にテープを扱うことができ、ファイルをポイントしてクリックするだけで直接映像データへアクセスできます。

メリット:使いやすさ

LTFSによってCodexはいくつかの重要なメリットを実現できました。一番大きなメリットは、映像の取り込み中のどの時点でも、ファイルを転送するだけで映像(コンテンツ)を任意のテープに簡単に追加できることです。

クアンタムのLTFS製品によって、Codexのユーザーも、接続されたストレージ・エリア・ネットワークにアーカイブ全体をリストアせずに、編集中に1つ1つのクリップを簡単に取り出すことができるようになりました。これにより、コストが削減され、編集作業がスピードアップします。これは、デジタル制作が複雑化するにつれ重要な考慮事項となっています。

Perry氏は次のように述べています。「どのハード・ドライブにも寿命は必ずあります。撮影映像の大半が失われることもあれば、映画全体がそっくり消失する可能性もあります。テープに映像を簡単に保存できるようになるのなら、そのためにどんなことだってやります。だからLTFSが最適な選択なのです」