DXi とvmPROでバックアップのスピードを10倍に—VMを数秒でリストア
スペースと時間の不足
世界屈指の工作機械メーカーであるAlfing Kessler Sondermaschinen社は従来のデータ保護システムではスペースが足りず、許されるバックアップ・ウィンドウで完全なバックアップが行えないという問題に直面していました。さらに、VMの場合は特にファイルのリストアが遅く、信頼性が低いという問題もありました。
IT部門トップのDietmar Wieber氏は「最悪なのは、フル・バックアップに72時間以上かかり、リカバリーがあまりにも遅すぎて生産性を維持できないことでした」と語っています。
「テープからのリカバリーが遅く、VMの場合はデータをBackup Execで戻さなくてはならないという点も問題を複雑にしていました。バックアップ性能を向上させ、リカバリー時間を大幅に短縮することのできるシステムが必要でした」とWieber氏は述べています。
調査とコンペの結果、勝者はクアンタム
経験豊富なインテグレータであるPMCSとの共同作業により、AKS社は候補を2社に絞り込み、両方のシステムをセットアップして比較しました。クアンタムのソリューションの構成はDXiインライン重複排除アプライアンスとクアンタムのVM保護ソフトウェアvmPROでした。
短期間のトライアルの後、価格、バックアップ性能とリストア性能、物理サーバと仮想サーバ双方の使い勝手の良さにより、クアンタムのソリューションを全面的に採用するとの決定が下されました。
この新システムでは、物理サーバのフル・バックアップと差分バックアップがBackupExecによってDXiにバックアップされます。VMはクアンタムのvmPROソフトウェアによって保護され、バックアップは同一DXiの別パーティションに書き込まれます。毎月末にはオフサイトでの長期保存用にフル・バックアップがテープに書き込まれます。
10倍高速のバックアップ、VMを数秒でリストア
この新しいクアンタム・システムの最大のメリットは、性能の飛躍的な向上でした。
「クアンタムのソリューションにより、作業のフル・バックアップが現在では8~10時間で完了します。所要時間は10分の1です。」
DXiのインライン重複排除は必要なスペースの量を大幅に削減します。全370TBのバックアップ・データがDXiアプライアンスではわずか14TB、重複排除率は27:1にもなります。さらに、vmPROソフトウェアはディスクへ送信する前にVMイメージのサイズを削減するので、コスト削減になるだけでなく、仮想サーバやネットワーク・リソースの必要性も低くなります。
リストアも非常に高速です。個々のファイルがディスクからリカバリーされるため、リストアは数分で完了します。VMのリストアの向上はさらに感動的です。クアンタムvmPROソフトウェアはVMwareイメージをネイティブ・フォーマットに格納するため、バックアップ・アプリケーションを通さずに、VMをただちにリストアすることができます。その結果、これまでは数時間を要していた作業が数秒で済むようになりました。
バックアップの管理時間半減—スムーズな操作
バックアップやリカバリー、サーバ監視に関わる管理業務全体が半減しました。
この新しいバックアップ/リカバリー・ソリューションは継続的な運用にもかかわらず試験運用時から完璧に機能しています。AKS社は再び同じ決断を下すでしょうか。Wieber氏はためらいなく答えています「もちろんです! 当社の管理者は是非また使いたいと考えています。」