Acendas Travel、ハイブリッド・ディスクの使用によりVMのブート性能を2倍に改善
Acendasは、ビジネス旅行者や企業のミーティング・プランナーに対して高度に差別化されたサービスを提供することにより、極めて競争の激しい旅行管理業務において成功を収めてきました。「我々の成功にはいくつかの理由があります。我々は、すべての旅行者に個人的な配慮を提供してきました。お客様は、弊社に電話をかけてきた際に、常に実際の担当者と話ができます。つまり、お客様は、我々に考えられるあらゆる方法でお客様を支援することができる人物と常に話ができるのです」と、Acendasのネットワーク・オペレーション・センターを管轄しているネットワークサポート管理者であるJames Thompson氏は話しています。また、Acendasは、同社の顧客がコスト管理をより効率的に行い、企業の最終収益を改善するために役立つような高度なデータ分析ツールにアクセスできるようにしているほか、そのためのアドバイスも提供しています。
高度なテクノロジーを活用:戦略的な意思決定
Acendasの戦略のカギとなるのが新しいテクノロジーです。同社は仮想化技術をいち早く採用しており、現在では同社のサービスの95%以上を仮想化しています。Thompson氏は次のように述べています。「我々はあらゆる企業のソリューションを利用します。なぜなら、Citrix、VMware、Hyper-Vの各ソリューションはいずれも、特定の状況やアプリケーションにおいて価値を提供するためです。これにより弊社のシステムは非常に効果的なものとなっていますが、同時に極めて複雑なITインフラストラクチャをもたらす原因にもなっています」
「我々は、約6年間同じディスク・プラットフォームを使用してきました。その理由は、同プラットフォームが、非常に低価格であり、信頼性も非常に高く、必要な場合にはいつでも良質なサポートを提供していたためです。しかし、今日、同ディスク・システムでは、仮想化インフラストラクチャの要件とデータの急激な増大に対応し続けるには困難になり始めました。我々には収容スペースが不足しており、特に多くのVMに同時にアクセスした場合や、VMをリブートしなければならない場合には、性能に遅延が見られるようになっていました」
ハイブリッド・ストレージの利用により性能の改善とコストの制御を実現
同社のチームでは、最近になって、ハイブリッド・ストレージ・テクノロジーを搭載したディスクを採用することを決定しました。ハイブリッド・アレイは、従来型のドライブとフラッシュを結合することにより、仮想化に関連の操作のような入出力を頻繁に行う操作における性能を改善できると同時に、オールSSDまたはオール・フラッシュ構成のストレージよりもコストを低く抑えることができます。同チームは複数のサプライヤーが提供するソリューションを検討しました。Thompson氏は次のように述べています。「我々は、幅広い価格帯の見積書を取り寄せましたが、我々が通常サポートしている種類のタスクに注目した結果、コストの高額なオプションから我々がいかなる種類の価値を得られるのかが我々にとって明確になりませんでした。基本動作検証試験を行った結果、我々は、自社の既存のプラットフォームを使い続けること、ただしストレージ・システムを、Q-Tierソフトウェアを搭載したQuantum QXS-4シリーズのハイブリッド・ストレージへとアップグレードすることを選択しました」。QXSは、フラッシュと従来型のディスクを結合した製品であり、内蔵のQ-Tierソフトウェアを使用して5秒ごとにデータをスキャンし、どのファイルを別のストレージ階層に配置する必要があるかを自動的に決定することで、性能を改善しコストを引き下げます。典型的なクアンタムの構成は、ストレージ全体の5%未満をフラッシュとして使用しており、すべての単一障害点を一掃するような設計に基づいて構築されます。Thompson氏は次のように述べています。「我々のシステムの容量は全体で70TBであり、そのうちフラッシュの利用はわずか1.6TBです。しかし、同システムは非常に高速な性能を提供するため、これにより他社の提供する高額な製品に比べて約25%もコストを節約できると弊社では予測しています。QXSの性能は極めて優秀であり、多数のVMを迅速にスピンアップする必要がある"ブート・ストーム"状況下であっても、新しいQXSシステムは、弊社の古いディスク・アレイに比べて2倍以上も高速です。単一VMをブートアップする際にも、これと同じ種類のメリットが得られることを私は確認しています」
「QXSシステムは、我々が探していたすべての機能と性能を備えており、競合製品に比べてより多くのコストを削減できます。また、クアンタムによるサポートは極めて優秀です。我々は、この新しいシステムが、過去6年間にわたって弊社の旧プラットフォームが提供してきた信頼性と同等の比類のない信頼性を提供してくれるものと期待しています」