LTOテクノロジー

Linear Tape-Open(LTO)テクノロジーは、さまざまな製品とメディア・ソースを持つユーザーのための「オープン・フォーマット」テクノロジーとして開発されました。

LTOテクノロジーは、10年以上にわたり、要求の最も厳しいエンタープライズ環境で重要なビジネス・データの保存と保護に非常に効果的であることを証明してきました。一方で、安価な価格とオープンフォーマットを維持しながら、市場導入以来、2億8000万本以上のLTOカートリッジと500万台の以上ドライブを出荷し、事実上のテープ標準となっています。

互換性

LTOテクノロジー・プロバイダー企業3社(HP、IBM、およびクアンタム)は、オープン・フォーマットを成功させるには、あらゆるベンダーのデバイスとメディアとの互換性を確保する必要があることを当初から理解していました。このニーズを満たすため、すべての製品は、LTOのUltrium商標を使用する前に、第三者機関による総合的な検証テストに合格し、Ultriumテープ・フォーマット仕様への準拠を確保する必要があります。同様に重要なのは、LTOの世代間の互換性を維持し、既存の顧客のために将来への移行パスを提供することです。各LTOの世代は読み込みと書き込み機能の下位互換を維持し、2世代前のデータの読み込みと1世代前のデータの書き込みができるようにすることで、LTOデバイスとメディアへの顧客の投資を保護し、将来への成長に向けたパスを確保しています。

 

読み込み / 書き込み互換性チャート

モデル LTO-3 LTO-4 LTO-5 LTO-6 LTO-7
 
読み込み
1, 2, 3
2, 3, 4
3, 4, 5
4, 5, 6
5, 6, 7
書き込み
2, 3
3, 4
4, 5
5, 6
6, 7

 

ロードマップ

衰えることがなく急速な成長を示すデジタル・コンテンツ制作の環境は、新しい技術を今日導入する際に、常に未来へ目を向けていなければならないことを意味します。予測可能な有機的成長であるか、突然の企業買収や会社の新たな取り組みであるかにかかわらず、将来必ず必要とされる容量とパフォーマンスの要件を満たすためのパスを確保しておくことが重要です。LTOは、6世代にわたって容量とパフォーマンスを成長させ、さらに将来のために次の4世代の仕様を策定することで、これらの要求を満たすことを証明しています。

モデル: LTO-3 LTO-4 LTO-5 LTO-6 LTO-7 LTO-8 LTO-9 LTO-10
容量と圧縮比
800GB
1.6TB
3.0TB
6.25TB
15TB
32TB
62.5TB
120TB
データレート(MB /秒)
160
240
280
400
750
1180
1770
2750
WORMサポート
暗号化のサポート
×
注意:第1~第5世代の圧縮容量は2:1の圧縮比を想定しています。第6~第10世代の圧縮容量は2.5:1の圧縮比を想定しています(大きな圧縮履歴バッファで達成)。出典:The LTO Program。LTOのUltriumのロードマップは予告なしに変更されることがあり、ここで示したロードマップは目標にすぎません。リニア・テープ・オープン、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumのロゴは、米国およびその他の国におけるHP、IBMおよびクアンタムの登録商標です。

WORMと暗号化

大容量、低価格、可搬性といったテープ固有の特長が、LTOプログラムにおいてWORM(Write-Once Read-Many)および暗号化などの高度なデータ保護機能の開発を推進してきました。WORM技術は、テープに書き込まれたデータが変更されない、または上書きされないことを保証しています。WORM技術は、多くのコンプライアンス要件を満たすだけでなく、コンテンツ所有者にとって貴重なコンテンツを消去または変更することはできない状況が出てくることに備えるためにも重要です。WORM技術は追加料金なしで現在出荷されているすべてのLTOデバイスでサポートされていますが、専用のWORMメディア・カートリッジだけは購入する必要があります。

今日の世界の不幸な現実は、データ侵害が増加しているということです。第4世代のLTO-4テープ・ドライブ以降、LTOにドライブ・レベルの暗号化技術が組み込まれているのはこのためです。暗号化はLTO-4以降のすべてのドライブに標準で提供されており、暗号化キーの管理を簡素化し自動化するために、クアンタムのScalar Key Manager(SKM)など、さまざまな暗号化キー管理ソリューションが利用可能です。暗号化機能はドライブのパフォーマンスや容量に影響を及ぼすことはないため、LTOテープ・ドライブに組み込まれた暗号化機能を利用しない理由はどこにもありません。政府省庁が採用しているAES-256ビット暗号化を使用すれば、オフサイト保管のためにデータを転送する場合も確実にデータを保護できます。

リニア・テープ・ファイル・システム(LTFS)

Linear Tape File System(LTFS)では、ディスクやUSBドライブなどのリムーバブル・メディアと同じようにテープ上のファイルを扱うことができます。LTOのパーティショニング機能(LTO-5以降で利用可能)は、テープのフロント側に独立したパーティションを作成し、プライマリ・テープのパーティションに格納されたコンテンツのインデックスを提供します。LTFSを使用すると、ユーザーはバックアップ・アプリケーションを必要とせずに、あらゆるオペレーティング・システム上の任意のファイルを簡単に検索、取得、および保存することができます。LTFSは、画像やビデオ、スキャン・ドキュメント、およびエンジニアリングや建築のプロジェクト・ファイルなど、大量の非構造化データの管理に苦労している企業にとって理想的な技術です。この種のコンテンツは圧縮や重複排除されることがないうえに、通常、予期しないタイミングでコンテンツ所有者はコンテンツのアクセスや検索が必要になることがあり、既に負荷のかかっているIT部門にさらに負担がかかります。LTFSを使用すれば、NASテープ・アーカイブを作成して、コンテンツ所有者に低コストのソリューションで保護されたアーカイブ・コンテンツに直接アクセスさせることができ、貴重なプライマリ・ディスク・ストレージを解放することができます。このようにしてデータ保護要件を低減する一方で、ビジネスのためのより俊敏性に富んだ迅速なワークフローを実現できます。

環境と運用コスト

すべてのデータが同じ価値を持っているわけではありません。そのように扱うことはIT予算を逼迫させ、企業にとって今日の競争に必要なデータのワークフローに制約を与えます。データの保存と保護においてテープ・メディアが依然として重要な役割を果たしているのは、長期のデータ保持およびコンテンツ・アーカイブの用途に適しているその本性に根差しています。可搬性、低消費電力、高容量といった特長を持つテープは、階層型ストレージ・アーキテクチャを実装する企業にとって欠かせない技術です。テープがもたらす環境コストと運用コストの低さを活かすことで、可用性の高いアプリケーションのためにITリソースを解放できます。EDLM(アーカイブされたテープの再現性を確保する)およびActive Vault(保管されたコンテンツへのアクセス時間を短縮し、コストを削減する)といったQuantum Scalarライブラリの高度な機能は、包括的なデータ管理ソリューションおけるテープの役割をさらに強化します。

データの保護に関しては、クアンタムほど有力なものはありません。

電話 03-4360-9255 | メール JAPAN_INFO@QUANTUM.COM
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