カンザス大学 氷床リモート・センシング・センター
CReSIS

画像提供: NASA

StorNextプラットフォームによって、テープからプライマリ・ディスクおよびHPCクラスタまで、マルチ階層ストレージ・ソリューション全体を1つのファイル・システムで管理できるようになりました。
Riley Epperson氏
カンザス大学、氷床リモート・センシング・センター、ITエンジニア

Quantum StorNextを活用してCReSISが氷床の海面変動の影響を測定

カンザス大学のチームが率いる氷床リモートセンシングセンター(CReSIS)は、レーダーを使用してグリーンランドや南極の氷床の変化を画像化し、追跡調査を行っています。CReSISは、増加するデータを格納するために新しいソリューションを必要としていました。

レーダーを使用した氷層調査

アメリカ国立科学財団の資金提供を受けて2005年に設立されたCReSISは、地球上の氷床変化の正確な測定に貢献しています。多くの場合、研究者は、氷層の下部に取り付けた高性能レーダーを使用します。CReSISのITエンジニア、Riley Epperson氏の説明によると、「グリーンランドや南極の氷河の氷層、氷床、氷面のマップを作成することで、科学者たちは氷に対する現在の気候変動の影響を評価し、将来の影響を予測することができます」

一回の調査で最大150TBの科学データを収集

一回の調査で収集されるデータの量は年を追うごとに大きく成長しています。Epperson氏によると、「2005年には、一回の調査で研究者が収集していたデータは100GBほどの量でしたが、それ以降の数年間、我々のエンジニアは引き続きレーダー・システムの機能強化を進めてきました。現在のシステムでは、以前よりはるかに高い解像度で氷層を捉えることができます。その結果、一回の調査で収集されるデータの量は今では150TB近くに上ります」

現場の調査で収集される生データの量が増加するにつれ、ワークフローが滞るようになります。Epperson氏は述べています。「研究者が収集するデータの量が増えるにつれて、データの取り込み、確認、クレンジングに時間がかかるようになります。ワークフローの効率を向上させるソリューションが必要でした」

拡張性のある高性能ストレージ・プラットフォームを求めて

CReSISのITチームは、研究データの格納と管理に使用するファイル・システムを替えることにしました。Epperson氏は述べています。「既存のストレージを使用し続けながら、データの大規模な増加に対処できる新たなアプローチを必要としていました」

それだけでなく、スループットを上げられるファイル・システムを求めていました。Epperson氏は述べています。「当センターの協力者とパートナーは、我々が取り込むデータを分析・処理して彼らの研究に必要な成果を得られなければなりません。NASAなど、いくつかのパートナーからは、特定の期間内にデータを渡すことが期待されています」

コスト効率よく拡張可能なソリューションが必要

CReSISのITチームは、多層環境をサポートできるデータ管理機能を必要としていました。Epperson氏は述べています。「生のデータを取り込むのは年に2、3回ですが、その後は保存されたままで、データの約80%はアクセスされていません。そのため、使用されていないデータのテープへの移動とテープからの引き出しが簡単にできるソリューションを求めていました」

StorNextによる柔軟な大規模なストレージ環境の構築

さまざまな新しいファイル・システムとデータ管理ソリューションを検討した結果、CReSISチームはQuantum StorNextプラットフォームを選択しました。StorNextデータ管理ソフトウェアを搭載したこのソリューションでは、高性能な共有ファイル・システムとポリシーに基づく階層化ソフトウェアも提供されます。

StorNextプラットフォームを採用したことで、CReSISのITチームは、従来のプライマリ・ディスクを引き続き使用しながら、新たにテープ・アーカイブ階層を追加することができました。Epperson氏は述べています。「StorNextプラットフォームによって、テープからプライマリ・ディスクおよびHPCクラスタまで、マルチ階層ストレージ・ソリューション全体を1つのファイル・システムで管理できるようになりました」

データ取り込みのスピードアップで気象研究のためのHPCワークフローを実現

StorNextにより、古いファイル・システムで足枷となっていたプール・サイズの制限がなくなります。以前は1つのファイル・システムで100台のディスクが限界でしたが、現在は600台のディスクを管理しています。優れたパフォーマンスが実現されています。

「以前の環境と比較して、現在のストレージのパフォーマンスは3倍以上です。StorNextによって、急増する収集データを取り込んで処理しながら、引き続きこれまでの時間内に完了させることができます」と、Epperson氏は述べています。

高速ストレージによってワークフロー全体がスピードアップします。Epperson氏によると、「HPCクラスタにデータを移動して処理する時間が短くなるほど、研究者へのデータ提供も迅速になります」

多階層ストレージ・ソリューションによるコスト管理

StorNextプラットフォームへ移行したことで、CReSISは、ストレージ環境を拡張する一方で、経済的なテープ・アーカイブを利用してコストを制御できるようになりました。コスト削減の効果はすぐに現れました。Epperson氏がコメントしているように「StorNextのROIは非常に優れています」

StorNextは、予測不能なストレージ要件の変化にも対応できる柔軟性を提供します。Epperson氏は次のように述べています。「年間のデータ増加量は一定してはおらず、エンジニアが新しいレーダー・システムを開発するたびに一回の調査で格納するデータの量が5倍にも膨れ上がることもあります。このような場合にも、StorNextを拡張してすばやく対応できます」

使用製品

主な特長

  • 一回の調査で科学者が収集する氷床データの急増に対処可能なストレージの拡張
  • データが成長した場合も、ストレージ・パフォーマンスを3倍に上げてワークフローをスピードアップ
  • コスト削減のために経済的なテープ・アーカイブを使用可能
  • 管理を複雑化させずにマルチ階層ストレージ環境を提供

CReSISについて

カンザス大学氷床リモート・センシング・センター(CReSIS)は、気候変動に取り組む緊急性の高い継続的な研究調査に重要な貢献をするべく努めています。新しい科学研究をサポートするために、CReSISのITチームは、氷床探査を通じて収集された膨大な量のデータを格納および管理し、データへのアクセスを提供しています。