ACRI-ST
StorNextを利用することで、目の前の課題である400TBの衛星データを格納する要件を満たすだけでなく、今後の10年間で数ペタバイトまで拡張できることを理解していました。

 

- Gilbert Barrot氏
ACRI-ST社、CIO

衛星データとStorNextでACRI-STによる地球への理解がさらに深まる

ACRI-ST社は、25年以上にわたり、欧州の宇宙機関や他の機関と協力して貴重な衛星データの処理とアーカイブを行ってきました。短期間で研究成果を出せるよう研究者を支援するとともに、増大する衛星データを保存・蓄積していくための新たなストレージ・ソリューションを必要としていました。

最先端の科学研究をサポート

世界中の科学者、大学の研究者、政府機関、その他の機関が、20年以上にわたり、ACRI-ST社が管理しているデータをさまざまなプロジェクトに利用してきました。Barrot氏は次のように述べています。「海洋学や地球の温暖化を監視している研究者たちは、クロロフィル量の追跡や地中海の塩分濃度の測定を通じて、あるいは大気中のオゾン・レベルの上昇度を監視して、気候変動の速度を評価しようとしています。数年にわたって衛星が収集したデータを利用して研究者が特定したパターンや傾向を見ることで、地球についての理解がさらに深まります」

ACRI-ST社は、科学者たちの研究を支援するために膨大なデータ・リポジトリへのアクセスとデータの追加処理を提供しています。研究者たちは、数万点の海の画像を自身で検索する代わりに、彼らの仕事に必要なクロロフィル量の平均値の計算をACRI-STに依頼しています。

インテリジェントな複数階層ストレージでペタ単位のデータ増加に対応

新しいESA衛星の打ち上げを準備するために、ACRI-STのチームは、1ペタバイトのデータを処理できる新しいストレージ環境を必要としていました。Barrot氏は次のように説明します。「人工衛星の世代交代を重ねるにごとに取り込むデータ量も増えていきます。衛星で収集するデータがますます増えているために、我々は、緊急のニーズに対応し、コスト効率よくストレージを拡張できるソリューションを必要としていました」

同時に、ACRI-STのチームは、データをチーム内の科学者だけでなく、外部の研究者も容易に利用できるようにする必要がありました。Barrot氏は説明します。「データの価値は研究者が利用できることにあります。研究者たちが、必要なときに必要なデータにアクセスできるようにしなければなりません」

StorNextがもたらすスピード、スケール、および互換性

ACRI-STのチームは、衛星データをアーカイブし、外部の研究者にデータへのアクセスを提供し、ACRI-ST社の付加価値であるデータ処理のワークフローをサポートするために、クアンタムのStorNext複数階層ストレージ・ソリューションを選択しました。StorNextは、拡張性と高速アクセスをバランスよく組み合わせた階層型環境を提供します。Barrot氏は次のように説明します。「テープとディスクの両方の長所が1つの環境で得られます。リポジトリの大部分はコストの低いテープに保存し、すぐに必要なデータはキャッシュとしてディスク上に置いておくことができます」

StorNextはあらゆるオペレーティング・システムに対応しているため、ACRI-ST社の研究者は柔軟にデータにアクセスして分析できます。システムやソフトウェアを修正する必要はありません。Barrot氏は「StorNextでは、研究者たちは、使われているサーバーの種類に関係なく、データを扱うことができます」と述べています。

重要な衛星データをインテリジェントなアーカイブに保護

衛星データは、ポリシーに基づくインテリジェントな階層化機能で保護できます。Barrot氏は述べています。「衛星の生データを失ったら、それでおしまいです。ポリシーに基づくStorNextの階層化機能でデータのコピーを作っておけば、貴重な情報を消失から防ぐことができます」

ACRI-STのチームは、また、チーム内の科学者によって作成されたデータを格納します。「StorNextでは、科学者が処理したデータをシステム上に置いているので、容易にアクセス可能です」

システムの高い信頼性により、研究者が必要とするときにいつでもデータを利用可能な状態にしておけます。Barrot氏は説明します。「StorNextのソリューションさえ動いていれば、メンテナンスの必要はありません。クアンタムのサポートを必要とするような問題はほんのわずかでした」

ACRI-STアーカイブ内のデータへのセルフサービス・アクセスの提供

ACRI-STの社内研究者チームは、たいていの場合、膨大な数の画像を必要としていながら、さらにデータへの高速アクセスも期待しています。StorNextファイル・システムは、階層型環境の全体にわたって単一の名前空間を使用し、アーカイブ内のデータに迅速にアクセスできるようにしています。

Barrot氏は次のように説明します。「StorNext以外のテープベースのストレージ・ソリューションの場合、ITスタッフが手動で適切なデータの在りかを特定し、テープから取りだし、研究者に求められたデータを渡すまで数日かかることがありました。StorNextのソリューションではセルフサービスが可能です。当社の社内研究者は、データがテープ上に存在する場合でも自分で必要なファイルにアクセスすることができ、高速な応答時間に大変満足しています」

将来を見越した拡張性と柔軟性

当初から、ACRI-STのチームはStorNextソリューションの拡張性を活用する予定でした。Barrotは述べています。「StorNextを利用することで、目の前の課題である400TBの衛星データを格納するニーズを満たすだけでなく、今後の10年間で数ペタバイトまで拡張できることを理解していました。データセンター内のフットプリントを小さく抑えながら簡単かつ安価な方法でディスク容量とテープ・ドライブを追加することができるのです」

主な特長

  • ポリシーに基づくインテリジェントな階層化ストレージに貴重な衛星データをアーカイブ
  • データセンター内のプットプリントを小さく抑えながらペタバイトのデータをサポートするスケールアップが可能
  • データへの迅速なアクセスを可能することで科学研究のワークフローを時間短縮
  • ストレージの全階層にわたって単一の名前空間を持たせることで、データへの迅速なセルフサービスのアクセスを提供
  • 幅広いユーザーベースをサポートするために、あらゆるオペレーティング・システムに対応

ACRI-STについて

ACRI-ST社は、物理的および環境的現象のリモート・センシング(遠隔測定)とモデリングを専門としています。同社は、衛星ミッションのシミュレーションと環境予測のプロトタイプ作成を支援するソリューションを提供し、公的機関や地方自治体の意思決定をサポートし、環境データセンターを運営しています。